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9th Hong Kong Part 1

2005年06月04日 11:10

仕事先の香港でたまたま大学の同窓会があった。
大学といえば、高校までの男ばかりの世界から一転。
男一人に女性二桁という恵まれた(?)環境に投げ込まれた。
最初のうちは、教室のにおいがまったく違うのにとまどった。
あの汗臭くむっとするようなにおいが無いのだ。
その代わりに、かすかなコロン、かすかな石鹸、かすかなシャンプー
加えて秘所から立ちのぼるようなオンナの香り。
たとえば、セックスの時のように一対一の場面なら芳香となるこんな香りだが
圧倒的多数で、男所帯に馴れきったこちらの嗅覚を襲ってくると
結構クラクラしたものだった。
だが、それも最初のうちだけで、やがて何も感じなくなってしまう。
それでも男ばかりの学部教室に友人を訪ねると
懐かしい男のにおいに思わず「いいな。」ともらして
「お前、大丈夫か?」と本気で心配されたりもした。
もっともこの心配した当人が一度こちらの授業にもぐりこんだのだが
女子大生集団の視線に耐えられず、ほうほうの体で逃げ帰ったりした。
これだけ、ハーレム大奥のような環境におかれると
不能になるんじゃないのかな、と心配もしたが杞憂だったようだ。
そのかわり、結構美人が多く、中にはアブナゲなのも混じっていたのだが
同級生にはまったく「性」を感じなくなっていた。
ほぼ毎日のようにスカートの奥がのぞけ
太ももにくいこんだパンティの色までわかるのだが
ともかく感じないから不思議だった。
そのくせ、よそのクラス女子大生やらOLには立派に欲情
夜も空いていた校門をくぐってキャンパスの物陰に入り込んでは
スカートを引きずりおろしての行為にはげんでいたりした…
もちろん、こんな話をするわけではないが、
広東料理をたいらげながら往時を懐かしみ、
共通の教室、教授学食の話題に大いに盛り上がった。

当然のように二次会となる。
これといってプランのないままに、
メンバーの一人が経営するカラオケクラブに行くことになった。
男女(といってもおじさん・おばさんがメインだが)総勢20人ほどが
一挙に押し寄せたのだから、クラブホステス達も驚いたことだろう。
クラブに入ったときに、豊かな胸をゆすりながら踊っている先客がいた。
30代なかばの中国人女性
美人ではないのだが、そのしなやかな身体と妖しい身のこなしから、
居並ぶホステス達を押しのけてしまう存在感があった。
狭いながらもダンスができるスペースを備え、
ブラックライトも点滅しているから
ちょっとしたディスコクイーン雰囲気だった。
メンバー誰もが年なりに場数をふんでいるらしく
結構新しい曲もこなしてゆくうちに、出番が回ってきた。
新曲に全く疎いこちらとしては60’sがやっと。
それでもなんとかうたいあげて、やんやの喝采を浴びた。
歌と会話が交錯して、楽しいひと時が過ぎてゆく。
そろそろお開きというときに、くだんの女性の連れの女性から声がかかった。
彼女があなたと踊りたいと言っている。」
こちらはダンスなど、それこそ学生時代のダンパでの経験しかない。
丁寧に断ったのだが、ぜひにと請われる。
連れの女性から視線をはずして彼女を見ると、じーっと、こちらを見つめている。
その目の強さに押されるかのように思わずうなずいてしまった。
フロアに出る。スローバラードが流れる。
さいわいなことにメンバーたちも、
同級生同士やホステスたちとペアになって踊りだした。
これで目立たないですんだ。
ダンスというより、ただ立って抱き合っているようなものだった。
あやしげなステップを踏みながらだから互いの腰が密着する時がある。
そんなとき、決まったように腰を突き出して、
こちらの太ももを挟み込むようにする。
顔を覗き込んでみると、目が潤んでいる。
というより、とろんとしている。
同窓生がいなかったら、とっくにキスしていたかもしれない。
曲が終わって、宴も終わりとなった。
請われるままに香港オフィスの電話番号が入った名刺を渡した。
その時、連れの女性がささやいた。
彼女はM国の元首の友達よ。」

二日後、オフィスに手紙が届いた。
「もう一度会いたい。電話をくれ。」という一文がお礼の言葉に添えられていた。
こちらからアプローチすることはあっても相手からリードされることはめったに無い。
興味しんしんではあったのですぐ電話をいれて、会う約束を交わした。
指定されたのは香港の中心街にある高級ホテルロビーバー。
生のバンドがはいり、喧騒の街並みからはほど遠いしゃれた場所だった。
時間どおりに着くと彼女はもう来ていた。
この間のカジュアル服装とは違って
ゆるりとしたロングドレスをさりげなく着こなしている。
香港人ではなく大陸の人だというのはすでにわかっているが
服装や立ち居振る舞いはかなり上流の世界に属していることを物語っていた。
見かけたときから存在感を感じたのも無理はなかったのだ。
どうやら、この格式高いホテルに足しげく出没しているらしく
静かなBGMを流すバンドに、リクエストを出すのもさまになっていた。
再びフロアで踊る。
今度は知人の目がないから、抱きしめる力は当然強い。
腰と腰をぶつけるようにしながら唇を奪うと強い力で吸い返してきた。
半覚醒状態になったこちらのペニスに擦り付けるように太ももをゆすっている。
ここまでくるともうあせる必要はないから、とりとめもない話を交わす。
しなまりはあるものの、なかなか見事な英語をあやつる。
海外、おそらくアメリカカナダ留学していたのだろう。
ゆっくりと時は過ぎて、夜中が近づく。
当然のように自宅に送る形になる。
「これ、逆ナンだよな。」と思いながら、
時にキスしあい、手をつなぎながらだいぶ静かになった街を歩く。
ふと見つけたビルの暗がり。
そこに押し付けるようにして、激しいキスを挑む。
舌を差込み、ぐりぐりと口内を撫で回しながら唾液を注ぎ込む。
眉をしかめながらも、吸い返してくるから、感じはじめているのだろう。
薄でのドレスごしに胸をもむ。
スカートの一端をまくり上げて、下着の横から指を差し込む。
口からはため息が、おまんこからは愛液が流れ出る。
濡れ具合からみるとかなり前から濡らしていたに違いない。
女の手はズボンの上からこちらのペニスをこすりだしている。
そのしなやかな手つきから、かなり遊んでいることがうかがい知れる。
決して若いわけではないから、そのテクニックは相当なもののはずだ。
意に反して女性にリードされることになったことに
なんとなく違和感を感じたが、とりあえず女のアパートの門をくぐる。

やがて、このとき何気なく感じた違和感はさらに強くなることになる…

(続く)

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