エッチする？

いつ頃からこの言葉を耳にしたのか

あまり覚えてはいないが、

初めて聞いた時、

「へぇ～、いい表現だなぁ」と思った。

それ以前は「セックスする？」なんて言えないので、

「寝る？」とか「する？」

と遠まわしに言ってたのだが、

｛エッチする？」って直接的な表現の割に

妙に明るいというかさっぱりした表現で言いやすい。



性行為を行う表現には動詞として見ていくと

色々な表現がある。

まずは一般的に「セックスする」　

文語的な硬い表現になると

「性交する」「性交渉を持つ」

なんていう表現もある。

夫婦間での性行為を前提とした、

「夜のお努めをする」「夫婦の営みを行う」

などという、些か封建的な臭いの残る表現もある。

また、下卑た表現としては

「マグあう」「ハメる」「やる」

といった言い回しもある。

遠回しな表現としては、

前出の「寝る」「する」以外にも

「愛し合う」という訳語をそのまま流用した表現もある。

婉曲表現は別として

性行為を行う表現には

暗いというか、どこかネガティブなニュアンスを

感じざるを得ない。

もちろん、性行為自体が日本では

どちらかと言えばネガティブなものとして

捉えられていたという事情もあるが、

欧米文化が入ってきて半世紀以上も経つというのに

口にしづらい表現しか無かったというのも

どうかと思う。

だから、戦後になり

子づくりか男の性欲を満たすためだけのセックスから

男女対等のセックスに代わったと言いつつも

実際には自己満足的な前戯をするだけで

自分が射精してしまったら、

後戯もせずに終えてしまう

結局は男性本位のセックスが今でも横行している。

そんなところに

「エッチする」という

軽いし、明るい表現が登場し、

男女間のこんなセックスのありように

大きな変革の手掛かりを

得たのではないかと思う。



この「エッチする」という表現は

軽く明るいだけでなく

何よりも可愛らしい表現でもあるのだ。

女のコでも、比較的口にしやすい。

ここがポイントである。

女のコが自分からもっとセックスについて

語れるようになれば、

きっと本当の意味での

男女対等のセックスというものが

実現するのだろう。



セックスは最良のコミュニケーション手段です。

女性のみなさん、

恥ずかしがらず、

そして諦めずに

もっと自分の意思を

愛するパートナーに

伝えましょうよ♪



きっと、そうすれば

二人の絆は

もっともっと堅く

強固なものになっていくと思います。