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回顧

2007年12月26日 10:28

回顧

 ぐた~っと、二人とも仰向けで、天井を見つめる。

 私は、何年か前の彼女を思い出す。
 歳よりも大人に見せようと突っ張っていたところがあった。
 だから、同期の私なんかは、「まさちゃん」的で、なんとなく子 供扱いしていた所があった。でも、いつも彼女に助けられていたのも事実であった。

 SEXにおいても、いつもどれどれ、ヤッテミン的にお姉さんぶったところがあった。しかし、彼女の包み込まれるようなSEXには、いつも癒されていた。「

 ある時、私が新規の契約前で見積作業に手間取っていた残業中の事、上司には、何やってんだ!的に罵声を浴びせられる。
 そんな時、彼女がそっと、

 「貸してみて・・」
 と、言って検算をしてくれた。

 「ここと、ここ」
 「ありがとう」

 不器用だった、私はその数箇所を直すのにも時間が掛かってしまう。先輩や上司は先に帰った。彼女だけが付き合ってくれて

 「よし、終わったね」
 「ありがとう」
 「明日、がんばってね」
 「お~」
 「腹へったね、飯おごるよ」
 「無理しちゃって」

 結局、割り勘でラーメンを食べる。

 翌日、昨日準備した契約書類をもって、社長室に行き承認印鑑を貰う。
 「OO君、たのむぞ!」
 と、社長が私の顔を見ながら印鑑を押す。そこから、緊張が始まる。

 そして、お客さんが来社され無事に契約は完了。ほっと一息。
 契約書類をもって上司に報告すると、課の全員がら拍手を貰う。中でも彼女は、本当に喜んでくれて拍手をしてくれた。
 そういえば、いつも彼女が私の見積チェックをして、書類の準備もいつも手伝ってくれる。そして一番祝福してくれるのも彼女だった。

 そんな、彼女を好きにならないはずも無かったが、彼女には付き合っている人が居ると、うわさで聞いていた。だから、それ以上は踏み込む事ができなかった。

 その日の夜は、上司を含めて居酒屋で祝杯となった。彼女も参加してくれた。皆飲んで、よって勝手に帰って、後輩と私と彼女の3人が残った。

 「まさ、改めて乾杯
 「いつも、すまんな。ありがとう!」
 3人で乾杯

 結構、盛り上がった。
 しかし、彼女終電はもう無い。
 タクシー乗り場に3人で行く。
 凄い行列。
 それと、彼女が飲みすぎたようだ。

 「OO,俺がXX送っていくよ」

 と、いって後輩を先に帰らした。
 二人になったはいいが、彼女は飲みすぎてグロッキー

 「少し休もうか・・」
 「ごめんね、まさに任すわ」
 
 迷った。ある意味チャンスだから・・・
 でも、こんな時、男らしくない。。。
 でも、チャンス

 「ホテルに行こう・・」
 「え~・・」
 「俺、・・・」
 「いいわよ」

 二人で肩を組みながら、裏町のホテル街に歩いた

 「ねえ~。まさ、いいのお・・」
 「え、なんで?」
 「ん・・・」
 
 彼女は、逆に申し訳なさそうであった

 「俺、実は前から好きだったよ」
 「ありがとう、・・・」

 そんな会話を交わしながら、如何にもと言う雰囲気ラブホテルに入る。




 
 
 

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