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オーガズム

2007年12月10日 10:54

オーガズム

語源ラテン語の「オルガルスム」で性交オナニー、他人による性器への愛撫などにより性感帯を刺激することにより起こる。俗語では「イく」「来る」などともいう。文語では「達する」「果てる」「気を遣る」などと表現されることもある。男性では多くの場合、オーガズム時に射精が起こり、女性では膣口にある括約筋の規則的な収縮などが見られる。

生理的にはくしゃみに似ているとも言われる。オーガズムに伴い陶酔的な幸福感が感じられる。またオーガズムの直前に寂寞感(男性)や恐怖感(女性)を覚える場合もあるとされる。


男女のオーガズムに達するまでの時間の概念的な比較:青い線が男性、赤い線が女性オーガズムに至るまでの時間は、一般的に男性は短く女性は長い。また、オーガズム後すぐに快感が衰える男性に対し、女性はしばらくの間余韻が残るとされる。これは、男性の場合射精後にプロラクチン(prolactin; 乳腺刺激ホルモン)が放出されるためと考えられている。射精後しばらくのあいだ勃起状態が維持できなくなるのも、血中のプロラクチン濃度が高くなるためである。

男女の性愛において男性の射精後男性の性的興奮が急速に衰える為、その時点で男性が性交渉を中止する場合があるが、女性の方はまだオーガズムに達していないため不満が残ることが多い。これを補うため、女性への労りとして後戯女性への愛撫や抱擁)がしばしば行われる。

男女ともオーガズムパターンは多く存在し、多くの場合オーガズムの初期レベルは陰茎陰核クリトリス)の刺激によって引き起こされ、陰嚢や大陰唇など性器全体に広がる。 男性のオーガズムの場合は射精によるウェットオーガズムと、射精を誘発しない前立腺刺激を主体としたドライオーガズムが存在する。また前立腺ではなくペニスを直接刺激しながらも射精せずに何度でもオーガズムに至る事はマルチルオーガズムと呼ばれている。ほとんどすべての男性は、思春期以後、オーガズムを経験する。女性の場合はGスポットやPスポットなどと密接な関係がある。アンケート調査などでは、一部の女性オーガズムの経験が無いといい、また一部の女性は1回の性交のなかで複数回のオーガズムを経験するという。

オーガズム時の身体の変化

オーガズムの際はさまざまな無意識的な身体反応[1]が起こる。性器の充血、発汗(ただし発汗はオーガズム時よりも少し後れるという観察もある)、発声、下肢の筋肉の硬直、性器周辺の筋肉痙攣などが一般的には観察される。女性の場合、バルーン現象[2]や膣奥の規則的な収縮[3]が確認できることが多い。また、オーガズム前後では性器以外の皮膚感覚や視覚聴覚が鈍くなる。さらに、オーガズム中の脳はθ波と呼ばれる睡眠初期のときに出る脳波で充満した状態となり、ドパミンセロトニンといった脳内快楽神経伝達物質活性化し、A10神経も反応を強くする。

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