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今日の1冊その67

2025年08月28日 22:36

イグアナモノマネをしていたころのタモリのようなサングラスが欲しい。

こんばんは。玉こんにゃくです。

「本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む」かまど みくのしん

32歳になるまで国語教科書以外の本を読んだことのないみくのしんさん(本名)が、友人のかまどさんに見守られながら、あまりにもピュアな感性で、自由に、独自に展開していく読書体験記。

そばでそれを見守るかまどさん同様、私もそんなふうに全身で本を読む人を初めて見た(写真つき)。

ときに滂沱の涙を流しながら本を読むみくのしんさんの姿に圧倒されつつも、「読書って本来こういうものだよなあ」と思わざるを得ない。
文を読んで震える心を隠さなくていい。「正解はない」と言われる問いに正解があることに憤っていい。登場人物共感できなくていい。

たった一冊の本の中のたった一文に自分を見出して「これは私の物語だ」と読者に断言されることが、自分が誰かの何かになれると言われることが孤独な作者にとってどれほど感極まり、どれほど救いになることだろう。

物語の中の主人公たちの一挙手一投足を見つめながら身悶えするみくのしんさん。
ここに納められているのは太宰治有島武郎(推しのドレスコーズのベース、有島コレスケ氏の曽祖父)、芥川龍之介といった錚々たるメンバーの作品だが、みくのしんさんは、これらの作品のすべての真髄をつかんでいると言っても過言ではないと感じた。勉強が苦手なだけで、あふれるほどの感性は持っているし、これからもどんどん本を読んでほしいし、この本こそが本を読んだことのない人々の救世主になるのではないだろうか。

今後、私も彼のように衝撃を受けるような読書体験をしたいと願うが、果たしてどうなることやら。

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