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それはそれで

2025年08月18日 22:25

子どものころ、「山吹色」を「やまぶ黄色」だと思っていました。

こんばんは。玉こんにゃくです。

what's in my bag」や「バッグの中身」といった動画写真を見るのが好きだ。

ほかの人がどんな持ち物を持っているのか、持ち主がそれをいかに愛しているか、この世の中に私の知らないかわいいものがどれだけあるのか、見るだけでワクワクする。

二十代から三十代は、生活環境や業務内容の差はあれど、みなお化粧ポーチを持っており、キラキラしたコスメを宝物のように見せてくれるのが共通している。
ところが(っていうほどでもないけど)、私と同世代の女子のカバンの中身動画はやや趣が異なる。

まず、画面が基本的に(やや)暗い。テロップフォントが(やや)ダサい
極めつけはポーチの中身である。
化粧品の類が極端に少なく、出てくるのは薬(合法)、鼻から吸うやつ(合法)、保湿剤といった実用一点張りのもの。

中身を紹介する際に口にする言葉も「重いのが嫌」、「とにかく軽く小さいもの」、「かさばらないもの」など、ネガティブイメージが拭えない。
もう少し、こう、なんというか、お出かけするときの華やぎとか、うきうきとか、キャピキャピ感(古)とか、心躍る感じとかないのだろうか。見る者に夢を与えてくれと思う。

翻って私はどうか。
化粧ポーチ?持たない。持ったとしても口紅一本だけ。

あっ、こりゃだめだ。女子力のかけらもない。

そもそも一人で出かけるなら化粧が崩れても何ら問題はないという考えだし、誰かと出かけた場合でも、相手を待たせて自分だけ化粧を直そうとも思わないし、もっとそもそものことを言うと、化粧直しの方法がわからない。

なるほど、人はこうして日々あらゆることを諦め、「キラキラ女子」の鎧を脱いでいくのか。

自分は脱いだくせに他人が厚く鎧う姿は楽しくて、私は今日もバッグの中身動画を見ている。自分にできないことはスマホの中の誰かにやってもらおうと思っている。
他責思考の極みであるが、自分と無関係のキラキラ女子の人生を生きているようで楽しいのである。

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