今日の1本その29

リップバーム集めがち。

こんばんは。玉こんにゃくです。

「それでも私は　Though I'm His Daughter」@アップリンク吉祥寺

日本中を震撼させた松本サリン事件、地下鉄サリン事件の首謀者松本智津夫の三女、松本麗華。
彼女が懸命に、我々と同じような日常をつかむためにもがく姿を捉えた6年間。



当時、オウム真理教の犯した罪を人々に伝える「報道」と、首謀者の娘である麗華さんの内面に迫るための文化的な視点でつくられた「映画」はそもそも違う性質のものであり、どちらもなくてはならない。

せっかく就いた仕事も解雇され、銀行口座をつくることも許されない。
すべては「私が父の娘だから」。
スクリーンに映された実際のLINEの画面から悔しさと諦めが伝わってきた。

麗華さんが父親を愛し、松本智津夫も麗華さんを愛していたことが伝わってきて驚いた。兄弟の中で麗華さんが一番かわいがられていたのかもしれない。
また、麗華さんが松本智津夫は百合の花が好きだと言っていて衝撃だった。麻原彰晃が花を愛でる？！彼の残虐さを「二面性」の一言で表すのはあまりにも浅はかだが、家族は松本智津夫のこういうところを信じていたのかもしれない。

「罪を憎んで人を憎まず」はとても難しいことなのだと気づかされた。
キャッチコピーの「娘なことは、罪ですか？」の問いに私はまだ答えることができない。

たかまつななが出てきたのびっくり。