- 名前
- 玉こんにゃく
- 性別
- ♀
- 年齢
- 43歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 「海を見ていたら自分の悩みがちっぽけに思えてきた」という人とはわかり合えないと思います。
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今日の1冊その35
2025年03月05日 21:37
のりはアクアピット派。
こんばんは。玉こんにゃくです。
「胃が合うふたり」 千早茜 新井見枝香
気が合うかどうかを細かく考える方と、まったく考えないようで実は繊細に敏感に感じとる方。
目の前にあるうまいものを通して、お互いがお互いを実に正しく描写する。
多くを語らないのに仲のいい人がいるのはうらやましい。どちらかというと「非日常」の食を共にすることで、二人の関係も徐々に発展していく。
ルームシェアが頭をよぎる程度には心を許しているのに、ほんの少しのためらいでそれがチャラになるところにも二人の不器用さがあらわれて愛おしい。人間関係の不器用さなんて、好きな人と味わう美味の前ではちっぽけなものなんだ。
これから変わるかもしれない二人の関係を、銀座のパフェが、赤坂のガルビュールが、神保町の寿司が、京都のメロンジュースが変わることなく見つめている。
―友よ、どうかあのジュースを脱脂綿に含ませて、死にゆく私の唇に当てておくれ。








このデジログへのコメント
『存在の耐えられない軽さ』数年目に読んでハマってしまいました。おすすめです。
> オアシスさん
「いつか読まなければならないリスト」に入っています。
『アルジャーノンに花束を』『時計じかけのオレンジ』『悲しみよこんにちは』読まれたかもね。五年位前に再読して、改めて痛感させられた作品でした。
> オアシスさん
何を痛感させられたのか気になります。
人間の勝手な神格化、傲慢さ、もどかしさ等です。
答えになってますかね。
> オアシスさん
なってます!ありがとうございます。それらと対峙するのはエネルギーがいりそうですが、チャレンジしがいがありますね。
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