今日の1冊その132

「頭はいいけど人の気持ちが考えられない」と言われ続けてきました。

こんばんは。玉こんにゃくです。

「食べる女」筒井ともみ

タナベさんと親しくなり恋愛が始まるまでの展開が小気味よく、ミンチ・ガールの気持ちがよくわかり、ユーラのママの身勝手さに憤り……。

切なさの中で食べ、悲しみの中で食べ、喜びとともに食べる女たち。
食べることが癒しそのものであると気づいたとき、彼女たちの心にあたたかなものが生まれる。

毎日はつくれなそうなちょっと上等な料理が出てくる。
著者も料理やおいしいものが好きなんだろうな。

料理やおいしいものが好きな女流作家といったら私の中では向田邦子一択なのだが、著者は脚本家でもあり、第14回向田邦子賞を受賞している。こんな偶然もうれしい。