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「ミッシング」レビュー☆

2024年09月24日 22:27

「ミッシング」レビュー☆

石原さとみ主演他。失くしたのは、心でした。とある街で起きた幼女の失踪事件。あらゆる手を尽くすも、見つからないまま3ヶ月が過ぎていた。娘・美羽の帰りを待ち続けるも少しずつ世間の関心が薄れていくことに焦る母・沙織里(石原さとみ)は、夫・豊(青木崇高)との温度差から、夫婦喧嘩が絶えない。唯一取材を続けてくれる地元テレビ局の記者・砂田(中村倫也)を頼る日々だった。そんな中、娘の失踪時に沙織里が推しのライブに足を運んでいたことが知られると、ネット上で“育児放棄の母”と大バッシングが起きてしまう。世の中に溢れる欺瞞や好奇の目に晒され続けたことで沙織里の言動は次第に過剰になり、メディアに煽られ、心を失くしていく。一方、砂田には局上層部から、沙織里や沙織里の弟(森優作)に対する世間の関心を煽るような取材の指示が下る。それでも沙織里は「ただただ、娘に会いたい」という一心で、世の中にすがり続ける。その先にある、光に―。常に観客に衝撃を与え想像力を刺激し続ける吉田恵輔監督最新作。必ずゆれる。心が揺れる。愛する娘が失踪した―。これは壊れた世界の中で、光を見つける<わたしたち>の物語。

4/10点!!本作では吉田監督が石原さとみを脱皮させられるかに注目が集まっていて、否定的な批評が多い中で鑑賞してみた。私も女優を一皮剥けさせることに長けている吉田監督に期待していた部分はあった。石原サイドの意図もそこにあったように思うが、制作陣が描きたかったのはあらすじにあるようなテーマだったはずで、石原さとみを使うことでテーマがブレてしまった感は否めない。しかし、石原さとみは確かに気負いはあったように思うが、壊れてしまった母親を再現できていたし、メディアに取り上げられない彼らの本当の姿を描けていたように感じた。ただ、全てを曖昧に描き過ぎていて、どれもぼやけてしまい、着地すら出来ずに終わっているので、消化不良感が半端ない。このテーマで観客にボールを投げてゆだねるならもっと強烈なボールでないと駄目だと思う。「空白」もそうだったが、吉田監督は恋愛抜きの事件系テーマを扱うのは、向いていないのではないかと感じた。同じ事件系でも「ヒメアノ~ル」「神は見返りを求める」などはきっちり抉ってくれて最高だったので。あと沙織里の言動を観ていて、なりふり構わないのと身勝手、我儘なのとは違うと感じた。それに対する周囲の人々の苦悩ももう少し濃く描けていれば良かったように思う。とにかくモヤッと映画なことは確かなので、人に勧めにくい作品ではある。2024年公開。

このデジログへのコメント

  • ごまぞぉ 2024年09月24日 22:49

    これ、映画館行くか悩んでやめたんすよね。
    気がついたらアマプラに入ってて、速攻で見たんすけど、、、
    映画館行かんくて正解でしたわ。
    おっしゃるとおりの感想で、消化不良がすぎました

  • はらぺこ 2024年09月24日 23:54

    ウオッチリストに、、、入ってます( *´艸)

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