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詩・負け戦

2024年09月08日 17:50

心身、すっかり疲れ果て、脳は睡眠を要求してきました。私はそれに抗うことはできずに、ただ倒れるのでした。夢を見る余裕すらなく、恐怖から逃れるように思考を停止させるのです。

 気分は負けるとわかっている戦いに出向く兵士たちのようです。散ることそのものが美しいと、自らに哀れな暗示をかけ、棒のようになった脚を、動け動けと叱咤激励し、死地に向かうのです。

 流れ爆弾が激突し、この身体が爆発四散したら、それはどれほど滑稽で美しい花火となるでしょうか。


 飛び散った肉片は、黒い鴉たちについばまれ、私は彼らのあらたな血と肉になり、生まれ変わるのです。

 さあ、飛べ鴉たちよ!
 その、ぬらりぬらりと怪しく光る翼を広げ、飛べ鴉たちよ!
 おまえは私を食べ、私はおまえになり、どこまでもどこまでも飛んでいくだろう。
 苦しみも悲しみもない世界へと向かって飛んでいくだろう。

 飛び続けるのだ鴉たちよ!
 哀れないのちたちよ、きみたちは、わたしたちは、ただ飛び続けるしか、すべがないのだ。
 翼を広げ、飛べ、飛べ、飛べ!
 答えを見つからないきみたちは、いつかすばらしいそれが見つかると信じて飛んでいくのだろう。

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