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高温ガス炉(HTTR)安全確認試験成功 高温蒸気で水素製造も
2024年04月05日 13:00
日本原子力発電機構(OECD)は、茨城県大洗町で行っている小型の高温ガス炉(HTTR)で安全確認試験に
成功したと発表した。
今後AIが急速に普及して来ると、かなり電力不足になると言われています。
世界で電力需要が1.5倍になると言われています。
再生可能エネルギーに頼るだけでは今後の電力増加には対応できないだろう。(時間が掛かる)
柏崎苅羽のような大型の原子力発電の早期稼働も待たれる所ですが、今後は安全面でも優れている
高温ガス炉(HTTR)の稼働が実に待たれるのですよ。
この高温ガス炉は、炉心溶融のような危険はないとされています。
外部への放熱だけで反応が止まります。
軽水炉のように水で冷やさないと炉心溶融が起きると言う事はありません。
ただ理論だけでは実際に設置して稼働するまでは持って行けません。説得力がありませんよね。
実証実験をしない事には確実に安全だとは言えないわけです。
そこで今回その実証実験をしたわけです。それが成功したと日本原子力発電機構(OECD)が
アナウンスしたのです。
これは非常に朗報ですよ。この安全な高温ガス炉をどんどん設置すれば、今後の電力需要増加に
対応出来ます。それにCO2を排出しないのですからこんな良い事はありません。
この高温ガス炉って発電効率も良いのです。1000度の熱を取り出せるのでガスタービン発電の
発電効率が45%ににもなります。発電コストも下がりますよ~。
今の原子力発電に比べても37%安くなります。
さらにもう一つの大きなメリットは、以前も紹介しましたがこの高温蒸気を使って水素を製造
するのです。
水素はFCV(燃料電池車)、製鉄(還元)、航空機や船等様々な燃料に用いられますから
水素は次世代燃料として用いられます。当然ながら水素燃料はCO2を排出しないですからねー。
政府はこの高温ガス炉(HTTR)の建設に1兆円(他の次世代エネ開発費も含む)を充てる予定だ。
この高温ガス炉を商業ベースに乗せるには民間も加わって官民で進める必要がある。
宝の持ち腐れにならない様に建設コスト、ランニングコスト、メンテ費用もしっかりとはじいて欲しいですね。こういう事は民間企業が得意ですから、民間企業と提携して、とにかく大至急進めてもらいたいですよ。
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