こういう事なら歩み寄れる米中

フェンタニルって知ってますか？
オピオイド系の合成麻薬だ。本来がん患者の痛み止めで使うが、若者らの一般市民にもフェンタニルを
使う所謂麻薬常習者が増えているのは以前記載した通り。
使いすぎると中毒死やうつとかになって自殺したりする。
まあアメリカでは社会問題になっているわけで、過剰摂取で年間10万人程の死者が出ている。
フェンタニル常習者はアメリカ国内に潜在的には何千万単位でいるだろう。
FBIの調査によると、直近２年間で、アメリカ人口2.7億の８割に当たる致死量のフェンタニルを押収
したと言われている。
そうなると、アメリカの全人口を殺せるほどのフェンタニルがアメリカ中にある事は疑いようもない。
驚いた事に、このフェンタニルの原料は中国からメキシコに輸入され、メキシコでフェンタニル合成にしてアメリカへ密輸している。
フェンタニル蔓延の原因は、中国が原因という事にもなる。
先月米中のトップ会談で合意に達したのが、このフェンタニルの原料をメキシコへ輸出するのを禁じる
事で合意した。
このニュース、日本でも中国でも話題にも上らなかったが、アメリカでは大々的に報道された。
台湾問題だの南シナ海問題だのには合意出来ないわけだが、このアメリカでの麻薬(フェンタニル)蔓延に
関しての歩み寄りはあったわけである。
中国習近平としては歩み寄りやすい内容だな。
米中トップ会談も何も歩み寄りがない、成果が無いよりはマシだった。
まあアメリカでは大きな社会問題だったから、良かったと言う事ですかね。