NIDECへのニュース報道と永守戦略

NIDECの今朝のニュース報道で、車載事業（E-アクスル）が今期黒字としていた予測を撤回し、今期も営業赤字となるという事を改めて報道され、２日続けて続落した。
今日の下げは限定的だろうが、改めて車載事業が如何に期待されていたのが分る。
ただこのデジログでもかなり前に指摘していた事だが、車業界は簡単に即採用される事はまずないという業界なのですよ。５年掛かっても決まらない案件なんてのも数限りなくある。
日本電産時代の家電や電子分野にモーターが即採用される業界とは全く違うのである。
過去に日産出身の関さんを解雇したような形で追い出したのは、直ぐに成果を出したい永守さんの
意向と関さんの意向に食い違いがあった事が原因だと思う。
直ぐに成果が出た家電電子業界と車産業は全く違うのですよ。
日本企業にはE-アクスルは採用されないと見て、中国企業へ売り込みしたのは正解であるが
中国企業だって、直ぐには採用しない。
そこの認識が足りなかったと言う事ですかね。車載事業の事業計画の黒字化が早すぎるのである。
他部門を成長の柱において、車載事業は10年かけて黒字にする位の事業計画が必要なのである。
のんきな事言っているなあ～ではなく、そこまで時間を掛ける余裕がないと、こういう事態になる
今市場はNIDECを、一押しの車載事業のみを注視している。
車載事業を一押しの事業に据えた永守さんの責任と言えばそういう事になる。
車載事業を一押しにしたのは過去の成功体験だろうが、そう簡単に車業界は動かせるものではない