ファーウエイのmate60pro

ファーウエイは8月末に新スマートフォンmate60proを発売した。
これってTSMCの委託製造が出来なくなったため、これに使われる半導体は
SMICの７ナノ製品が使われているらしい。
だがこれってL/Sから言って２世代前じゃんと言うけれど、ADSLの極端紫外線(EUV)露光装置も使わず、
７ナノを量産するってかなり難しいだろう。歩留まり50%も行っていない気がする。
因みに日本は微細半導体製造から遠ざかっているので、量産出来ても40ナノレベルでしかない。
無論７ナノだって日本で量産出来るレベルにありません。
それだから、ラピダスがいきなり２ナノ製造する(3年後)って本当に出来るのかい？って疑ってしまう。
それはともかくファーウエイは５G相当のスマホを出してきたわけです。
ファーウエイも頑張りは大変なものです。自分は仕事で３回程ファーウエイのを訪れましたが
打ち合わせに集まった技術者達は皆意欲的で、かつ真摯だった事をよく覚えています。
日本の企業では、あれほど真剣にプレゼンを聴いて頂けない事も度々ありましたが
ファーウエイでの打ち合わせではそんな事一度もありませんでしたね。
伸びる会社は相手の技術レベルが低かろうが高かろうが、まじめに聞いてくれるのですよ。
ファーウエイのスマートフォンは、米中摩擦で先端半導体が入って来なくなってから
シエアはどんどん下がりました。
2019年は世界シエア19%もあったのに今は４％にも届かない。
このmate60proで多少挽回しようが2019年の状況に戻るのは大変ですねー。
しかし、７ナノ製品でも量産で出してくるのだから大したもんですよ。