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「婚約者の友人」レビュー☆

2020年01月16日 00:31

「婚約者の友人」レビュー☆

ピエール・ニネ主演他。彼の正体が明かされた時、新たな謎の扉が開く―1919年、戦争の傷跡に苦しむドイツ婚約者フランツフランスとの戦いで亡くしたアンナ(パウラ・ベーア)も、悲しみの日々を送っていた。ある日、アンナフランツ墓参りに行くと、見知らぬ男が花を手向けて泣いている。戦前パリフランツと知り合ったと語る男の名はアドリアンピエール・ニネ)。アンナフランツの両親は彼とフランツの友情に感動し、心を癒される。だが、アンナがアドリアンに“婚約者の友人”以上の想いを抱いた時、アドリアンが自らの“正体”を告白する。しかしそれは、次々と現れる謎の幕明けに過ぎなかった―。「8人の女たち」「スイミング・プール」のフランソワ・オゾン監督最新作。モノクロ×カラーの映像美が仕掛ける頭脳と心を揺さぶる極上のミステリー

9/10点!!なんと美しく悲しい物語・・・かと思いきや、アドリアン、なんだこの男!(#゚Д゚) いやいや、全部気付いててそれはないよ、てゆうかアムールのままにと言ったら聞こえがいいけど、はた迷惑過ぎるよと思いました。マネの「自殺」とか、その絵を相手が知っているとしたらあの場で言わなくない?自分を認めて欲しい欲求が強過ぎる行動に引きました。「自殺」が好きな辺りからして、自らを落とすところまで落として幸福を知るタイプなんでしょうけど、これ以上傷つけてはいけない人を巻き込んではいけないと思います。オゾン作品では珍しく戦争批判というか、自分が戦う一個人や国を知らずして戦ってはいけないよみたいな主張を、アンナとアドリアンに双方の国を旅させることで描き出しているのは、素晴らしかったです。でもまぁ、女性からしたら嫌いにはなれない“美しい男”なんですよ、多分。ロミジュリ効果もありますし。でも、この後先考えない男についていったら最後、お先真っ暗になるような。映画の舞台が1919年というところでそれを予感させてますよね(見事!)フランツパパは最後、気づいていた感じだけど、どうなんだろう?あと、戦争が終わったらすぐにあんな風に行き来出来たのだろうか?(特に女性)と疑問にも思いました。全編静かなのに心がザワザワするから全然眠くならないし、男女で意見が分かれて論じたら面白くなりそうな作品です。2017年公開。

このデジログへのコメント

  • はらぺこ 2020年01月16日 21:17

    観てみたいな~(*´∇`*)

  • ユリ 2020年01月18日 00:26

    > はらぺこさん
    男性、特にはらぺこさんはロマンチストなので絶対好きだと思います!アリかナシか一緒にお話したいです(^^)

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