そうか、森鴎外も.... 初体験はプロ女性！

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　森鴎外の『ヰタ・セクスアリス』読了しました、興味深かったです。「金井」という哲学者に語らせているものの、森林太郎本人の性の記憶でありましょう。森鴎外のこの小説に触発されて、芥川龍之介もどうように 『vitasexualis』を書いているようで、いまはそちらの文書を拝読中。ドイツ語の単語（主に卑猥な単語ですが）がいたるところに出てきて、ドイツ語やっておけば良かったなとも。わたし学校では法学部に入っていたのでドイツ語主流でしたが、第二外国語はあえてフランス語をとっていました。

　小説の主人公「金井」とわたしの共通点も多く発見し、かなり親近感を持ち得ました。オクテでいいんだ！

　いくつか気に入ったフレーズをちょっとだけ引用させてもらいます。

　『恋愛というものの美しい夢は、断えず意識の奥の方に潜んでいる。』

　『多分生息子で英語学校を出たものは、児島と僕と位なものだろう。』

　『世間の人は性欲の虎を放し飼にして、どうかすると、その背に騎って、滅亡の谷に堕ちる。自分は性欲の虎を馴らして抑えている。羅漢に跋陀羅というのがある。馴れた虎を傍に寝かして置いている。童子がその虎を怖れている。Bhadraとは賢者の義である。あの虎は性欲の象徴かも知れない。只馴らしてあるだけで、虎の怖るべき威は衰えてはいないのである。』

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　今夜の BGMは、読後の爽快感にぴったりの「ヴァイオリン協奏曲 第３番ト長調 K216」
　「生息子」時代のモーツァルトの作品ですね！　ムターの独奏、堀米ゆず子さんがコンマスをつとめている Camerata Salzburg の演奏。第２オーボエの女子が好き！

https://www.youtube.com/watch?v=KX4cYb3fw1Y&t=32s