- 名前
- ユリ
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- 年齢
- 42歳
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- 自己紹介
- 見た目細身の天然ってよくいわれます。でもけっこうしっかりしてます。自分的に。映画と読...
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「幼な子われらに生まれ」レビュー☆
2017年07月19日 23:28
浅野忠信主演他。親愛なる、傷だらけのひとたちへ。バツイチ、再婚。一見良きパパを装いながらも、実際は妻の連れ子とうまくいかず、悶々とした日々を過ごすサラリーマンの田中信(浅野忠信)。キャリアウーマンの元妻・友佳(寺島しのぶ)との間にもうけた実の娘と三ヶ月に一度会っているが、現妻・奈苗(田中麗奈)との間に新しい生命が生まれようとしていた。血のつながらない長女はそのことでより辛辣になり、「やっぱりこのウチ、嫌だ。本当にパパに会わせてよ」と言い放つ。今の家族には息苦しさを覚え始める信は、怒りと哀しみを抱えたまま長女を奈苗の元夫・沢田(宮藤官九郎)に会わせる決心をするのだが・・・。数々のベストセラーを手掛けている直木賞作家・重松清が1996年に発表した傑作小説を映画化。血のつながらない家族、血のつながった他人―つまづき、傷つきながらも幸せを紡いでいく大人たちの、アンサンブルムービー。
9/10点!!浅野さんがステップファザーなんて最高だけどなぁ、私は(笑)初・三島有紀子監督です。三島監督の舞台挨拶がありました。三島監督は「男って身勝手だなって思うと思う。」とおっしゃられていましたが、私は逆でした。本当は選択肢なんて用意していないのに、本当は強いくせに自分本意に振る舞って。ぶら下がり系女子・奈苗にも、自分の決断を後から人のせいにする友佳にも、同族嫌悪なのか、他人の振り見て我が振り直せ状態になりました(>_<) 日本の男性は、女性より圧倒的にキャパが狭いのに、自分がおかしくなるまで抱え込み過ぎていると感じました。ドキュメンタリー形式ですが、俳優陣が役を生きれる方ばかりなので、全然ぎこちなさなどは感じず、物語にすっかりに引き込まれました。“親の心子知らず”と言いますか、親も大人の見た目をしているけど、大人になるほど選択肢は難しく複雑で勇気がいるものになるし、それを頑張って掴み取ったところで正解とは限らずに、自分が追い込まれる事だってある。それでも、子どもたちは「大人でしょ!親でしょ!他人でしょ!」と刃のような言葉で親たちを切りつける。ボロボロになって打つ手なしの信が言いたくても言えない本音を、沢田がスラスラ喋るのも、相反する二人な筈なのに表裏一体な存在が同じ場面に存在するシーンが幾つかあって、良かったです。バラバラになってしまうかのような家族たちでしたが、傷つけあった末に、子どもは親たちを傷付けたことに気付き涙し、妻は夫を好きになった理由を思い出す。他人同士だった二つの家族が再び繋がる瞬間が、丁寧にきちんと描かれていて、哀しくて愛おしい素敵な映画です(*^¬^*) 沢田の名言「女の子を育てるなんて一億くらい貰わないと無理。」と言う通り、10あったら9は苦しみかも知れないけれど、喜びの1に沢山気付ける人になりたいと前向きになれる優しくて温かい作品でもあります。でも、現実的に信が四人を養うのは無理かと。そこはリアルじゃなかったですね。あと、浅野さん、本作ではめっちゃ話してましたけど上手かったので、やはり彼は映画の人なのだなと思いました。登場人物たちの心情描写が丁寧で何度もその思いに涙が溢れたので、敬遠しないで観ていただきたい作品です。2017年公開。
このデジログへのコメント
これも、、 観てみたいな。。。
観たい映画がいっぱい(>_<)
> はらぺこさん
夏休み映画始まっちゃいますよ~w もう始まってるか。これは8月終わり公開なので、まだ焦らなうて大丈夫です。おすすめな作品です。
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