- 名前
- ユリ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 42歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 見た目細身の天然ってよくいわれます。でもけっこうしっかりしてます。自分的に。映画と読...
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「彼女の人生は間違いじゃない」レビュー☆
2017年07月20日 23:08
瀧内公美主演他。ひとは人生から逃げ出したくなる、運命の変化に向き合えなくなることがある。そんな時、みゆき(瀧内公美)は、週末に高速バスに乗り、仮設住宅で父親と二人で暮らす福島を離れて東京へと向かう。渋谷でデリヘルのアルバイトをするために。福島と東京を行き来する日々に、みゆきが見たものとは―?戻る場所もなく、進む未来も見えない者たちが、もがきぶつかり合いながらも、光を探し求める。それは、今この時代に生きる私たちの物語。
8/10点!!原作読んでます。廣木監督が小説を書いたのなら、読まないわけにはいかないでしょう。原作とは細部が違っていて、ほんの些細な所なのですが、それが各キャラクターたちの性格を形作るのに、重要なポイントになっていました。瀧内公美=みゆきは、予告やポスタービジュアルだと可愛らしいイメージでしたが、本編では登場した時から表情の疲弊感が凄く、纏う雰囲気は30~40代のようでした。これが、敢えての廣木監督の戦略なのだとしたら流石です。彼女が醸し出す雰囲気だけで、原作のみゆきよりずっとキツい思いを抱えながら生きているのが伝わってきました。あと、前半は勇人(柄本時生)を取り巻く環境がキツかったです。まだ20代で市役所職員になったばかりで、皆と抱えている環境や思いは同じな筈なのに、八つ当たりされたり、心に土足でズカズカ入ってこられたり、それでも光を見つけようと少しずつでも進む姿は、胸に込み上げるものがありました。柄本時生は昔から上手かったですが、良い役者になりましたね。みゆきのお父さんも、お母さんの事が大好きで助けたかった、見つけたかったというのが、痛いほど伝わってきました。全体の構成や雰囲気は映画「怒り」に似てるのですけど、本作のキャラクターたちは、泣かないし叫ばないんです。やりきれない程の怒りや思いはあるのに、やり場がない。ラストのように、命は新たな命によってしか癒されないのだとしたら、それは皆が得られる光ではないけれど、みゆきたちの時間は一筋の光により動き出し、思いが少しずつ昇華されていくのを、エンドロールで感じました。厳しくも優しい苦しい作品です。あと、やっぱり、megの曲はいいな。好きです(^^) 2017年公開。
このデジログへのコメント
重たいけど、、きちんと観てみたいなって思いました(^-^)
> はらぺこさん
これまで公開された震災映画の中では一番寄り添っているし、自分に置き換えられる感じなので、それほど重たくないですよ。8月頭くらいまでらしいのでお早目に☆
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