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「メイ・ディセンバー ゆれる真実」レビュー☆

2025年02月27日 00:15

「メイ・ディセンバー ゆれる真実」レビュー☆

実在のスキャンダル当事者の心で追うか、よそ者の目で追うか―。当時36歳の女性グレイシージュリアン・ムーア)はアルバイト先で知り合った13歳の少年と情事におよび実刑となった。少年との子供を獄中で出産し、刑期を終えてふたりは結婚夫婦は周囲に愛され平穏な日々を送っていた。ところが23年後、事件の映画化が決定し、女優エリザベスナタリーポートマン)が、映画のモデルになったグレイシーとジョー(チャールズ・メルトン)を訪れる。彼らと行動を共にし、調査する中で見え隠れする、あの時の真相と、現在の秘められた感情。そこにある“歪み”はやがてエリザベスをも変えていく・・・。36歳の女性と13歳の少年が起こした“メイ・ディセンバー事件”を追う、ある女優よそ者である彼女の憶測と当事者本心、新たな証言。すべてが絡み合い、観ている貴方真実もゆらぎ始める。観る者すべてを“抜け出せない万華鏡”に誘う衝撃のヒューマンドラマ

8/10点!!実在の事件は実在の事件としてあって、しかし、本作の舞台となっている事件から23年後の物語が実在に基づいているかは分からない。それぞれのキャラクターの行く末を観客にほぼ丸投げに近いような終わり方なのに、冒頭からラストまでの心理戦、描写がそれぞれの闇を覗き込むような仄暗い丁寧さがあり、とても奇妙で重厚な人間ドラマとなっていた。ナタリーポートマンが選びそうな作風だ。人生の負い目がある者が“誰かに見透かされ続ける”というのは何の危害を加えられていなくても、自ら破滅へと向かってしまうものだと思う。エリザベスとジョーはあれだけのすれ違いを抱えているのに、一見、上手くいっている風の夫婦を続けていられたのは“見られていた”からなのだろうか?ジョーの苦しみが突出していて、愛する人の、しかも自分よりかなり人生経験の未熟な彼の苦しみを見ないふりし続けられるエリザベスが私には理解出来なかった。周囲の人々が沈黙しているのも含め、エリザベスにはそれだけ周囲を黙らせる狂気さがあったということではないだろうか?と感じた。(実際、ジュリアン・ムーア演技は怖かった)劇中映画は誰も満足出来るものが完成するとは思えないけど、本作の映画としての人間ドラマは一見の価値ありです。2024年公開。

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