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臨死体験

2017年04月03日 16:16

よくある臨死体験の話は特殊な状況にある脳の見せる幻覚である、というのはおそらく正しい。


エリザベスキューブラー・ロスという有名な臨死体験研究者がいるが、最初の頃はまともな研究だったが、後期になるとかなり胡散臭い方向に進んでしまいがっかりする。


しかし、以前も書いたがこうした事例には何故か否定できない本物臭いものが混ざっているもので、この臨死体験の場合、エベン・アレクサンダー博士の事例だ。


アレクサンダー博士自身はそもそもが脳科学者でありガチガチ唯物論者であり臨死体験の否定者だった。

彼が脳の病で1週間生死の境を彷徨ったときに臨死体験をするのだが、回復後に

博士は自分でその時の脳の動きを検証する。


驚くべきことに幻覚を見せる脳の部位が全く働いていない。

つまり、臨死体験をするはずがない状態だった。

しかも、彼が臨死体験中にブロンド美女と出会うのだが、この人物が後に実在したことがわかる。

博士が生まれた時から生き別れになり、数十年前にすでに亡くなっていた妹だった。

正確には親類に見せられた妹の写真に瓜二つだった。

記憶にない人物が臨死体験中になぜあらわれるのか、幻覚論では説明できない。


結局博士は死後の世界肯定論に転向するのだが、


さて、この話はどれくらい真実なのだろう。


とりあえずは検討に値する話ではあると思う。


臨死体験といえば、そもそもあのプラトンの代表作である『国家』の最終章がまるまる臨死体験の話であるくらいに由緒あるもの。


『国家』最終章では戦争で一度は死んだ兵士が息を吹き返して、死後に見た世界を語る。


私たちの文化、文明スタート地点にすでにこのようなものが組み込まれていることはもう少し知られていてもよいと思う。

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