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冷凍室の性交

2007年04月04日 12:36

冷凍室の性交

夢。

まっぷたつにされている牛肉金属フックでぶらさげられている間に、俺の妹が(ちなみに、俺に妹はいない)が、ふつーに、ぶらさげられている。かちんかちんに凍りついた彼女の体に、ちいさな赤い切り傷が多数みられる。膝から下をうしろへそっくりかえして、泣き顔で凍結。手は虚空をかきむしる形。

俺は、どうした事か、苦笑しながら彼女をフックからおろし、ヤカンから、彼女下半身に、お湯をかけてやる。白身魚をさばいているようだ、と、なんとなく思いながら、漆黒の陰毛をなでてやり、そうしてつめたく硬い陰唇を、お湯でじっくりと解凍してゆく。膣に指をいれると、まだジャリっという氷の感触。指でお湯を中までみちびき、冷たく硬い中をほぐしてゆく。少々力をいれ、脚をひらくと、メリメリっと太股の関節の音。ごめんごめん。ちょっと痛かったよな。

眉間に皺よせたままいてついている彼女の顔に頬をあて、どうしたんだ、誰にやられてしまっのだ、とささやく。おどろいた事に彼女の喉からかすかな声があり、「じぶんでやったの」と。そうして、「おにいちゃん、あそこの中もうあったかいよ、しよ、いっぱい、しよ、いっぱいぬれてるよ」と。

いや、出来るわけない。おまえ、もう死んでるじゃねえか。

「ばかな事かんがえたり余計な事しないように、凍らせたんだよ」

やはりおもった通りだ。おまえは、俺だな。

「あたしがとけてしまう前に、しよ」

俺と性交するわけにはゆかぬ。

「あたしはおにいちゃんのおちんこ欲しいの」

これは、永遠に去勢された跡なのだ。もうここには、なにもない。

「なにもない、おちんこを、いれて」

そうか。なにもないから、何も感じず何もおこらぬ。さあ、いれたぞ。つめたいね。

突如として風がおこり、俺は深夜の俺の部屋で四つん這いになって慟哭していた。

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