女子高生に人生相談

おはようm(__)m

自分を磨くのは
男をあげるより
先ずは人として
感受性のアンテナを
磨きたい



《女子高生に人生相談》

…を謳い文句にしていた風俗店が摘発され、多くの現役女子高生が保護された。

カウンセラーとして請われてはいても、実際の売り物は「女子高生」という彼女たち自身だ。

所謂、「JKビジネス」は後を絶たない。

買う男がバカチンで、売らせる業者が悪徳で、お上が本気で取り締まるなら、「女子高生」は《ナンチャッテ》でも構わない。………筈だ。

筈なのだが、働き口を探す現役の女子高生が、現実には減ることはない。



現在の日本は、児童の6人に1人が、年収が122万円以下の貧困家庭の子供だという。

今回の風俗店で補導された生徒の中にも、自分の学費を払うために在籍していたとする証言がある。

「女子高生」ばかりが、そうなのか？

男子だと、中卒や高校中退などで仕事を探すことになる。もしくは、悪事に手を染めることも出てくるかも知れない。

生きるためだ。



「万引きは誰もが通る青春の麻疹」

と、云った教育評論家が居た。



「若い頃に悪さもしていない奴は、大人になってからも、つまらない」

と、したり顔で云う大人もいる。



私は10代の頃、恵まれずに荒れた。けっして褒められたことではないが、警察沙汰を繰り返した。

私にとって万引きは、生きるための手段の一つだった。

勿論、悪事である。

ただ、遊びや流行りでやったことはない。そう云って悪ぶる神経も分からない。



私の場合、父の事業の失敗という、ハッキリとした契機があった。その時、父母は離婚しなかった。

現在の貧困家庭に多く見られるという母子家庭だった訳でもなく、ましてやその貧困家庭の数が多いのなら、私には思いもよらぬ様々な問題もあるのだろう。

だが、そこまで数が多いというのであれば、我々が払う高い税金は何処に行ってしまったのだ！？



教科書の無償化――

奨学金制度の拡大――

医療費負担の軽減――



他にも、やれることは山ほどある。だが、国にも自治体にも金がない。一方で、国や自治体は湯水の如く金を使っている現実がある。

葬式仏教と同じ構図だ。



お布施は仏教本来の意味を失い、現実として高い金を出せば戒名のランクが上がる。

高い金を出せば読経が変わる。

高い金を出せば、葬儀も変わる。



そして、何より恐いのが、葬儀社や寺には、口応えをしづらいような空気があり、喪主の知らない処で料金だけが跳ね上がってゆく。

結果、坊主丸もうけだ。



築地にしても、オリンピックにしても、喪主ならぬ都民が知らない処で、いつの間にか膨れ上がってゆく予算。

情報開示を求めても、返ってくるのは黒塗りの書類の束。

国にした処で、原発輸出の準備に東北の復交予算を使う体たらく。何も、東京ばかりの話ではないが、税金は好きなだけ使える金らしい。

高い金を出せば豪華になる戒名や法要の如く、豊洲新市場やオリンピックも、見た目だけは立派にはなる。

では、丸もうけなのは坊主ならぬ誰なのだろう？



















貧困問題を盾に、利権に群がる輩を批難した処で、JKビジネス、すぐになくなる訳じゃない。

ただ、「学費を払うため」と云った女子高生の言葉が、胸に刺さった。

だけど、干渉もできずに感傷的になっただけでは、モヤモヤするだけで居心地が悪い。

世相、背景も考えてみて、問題点も考えてみて、それでもやはり気になるのだから、とりあえず貧困を受けとめて、これからも気を揉むことになるのだろう。







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