趣味は読書、「人間の土地」ほか

途中、他の本に寄り道や浮気をしながら、「人間の土地」読了。堀口大學のあとがきで、ここに収録された八編が、どれもサン=テグジュペリの体験であると知らされ、少し驚いた。
サハラ砂漠の遭難が、創作ではなく、実体験だったとは。もし、遭難したまま死んでいたら、当たり前だが、この章は書かれなかった。
この流れだと当然、「夜間飛行」か逸れても「星の王子さま」に行かなければならないのだが、前に書店でバラバラと捲ってどうしても、ルナールの「にんじん」が欲しくなり、買ってしまった。
余談だが、新潮文庫の新刊で北杜夫と娘の対談集と、旅行記が出ていて、対談集が面白そうなのだ。「にんじん」が品切れか、店頭に無かったら、こちらを買っていただろう。どくとるマンボウ北杜夫、狐狸庵先生遠藤周作は、僕が本を買い始めた頃人気の作家だった。その二人の作品も、歯抜けのようなラインナップになっている。
時間があったので、ブックオフにも寄り、棚を眺めていていしいしんじの「三崎日和」を見つけて買った。もう、絶版なのだ。思いがけない収穫。大きな書店でも、僕の知る限りどこにも無かった。もう一冊、ごはん日記シリーズがあるのだが、これも絶版。気長に、古本屋でも探すしかないだろう。アマゾンなら簡単かもしれないが、どうも手に取って買わないと、納得出来ないのだ。
ネットやYahooオークションを使えば、居ながらにして、手に入れることは出来るのだが。