- 名前
- ユリ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 42歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 見た目細身の天然ってよくいわれます。でもけっこうしっかりしてます。自分的に。映画と読...
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「凶悪」レビュー☆
2014年08月06日 01:04
山田孝之主演他。ある日、スクープ雑誌『明潮24』に死刑囚の須藤純次(ピエール瀧)から手紙が届く。それは、判決を受けた事件の他に、彼が関わった誰も知らない3つの殺人事件について告白するものだった。須藤曰く、彼が“先生”(リリー・フランキー)と呼ぶ首謀者の男が娑婆でのうのうと生きていることが許せず、雑誌で取り上げて追い詰めてほしいというのだった。最初は半信半疑だった記者の藤井修一(山田孝之)だったが・・・。死刑囚の告発をもとに、警察さえ把握していない殺人事件を掘り起こし、司直の手を逃れていた首謀者を追い詰めていった新潮45編集部の執念の取材記録を綴ったベストセラー・ノンフィクションを基に描くクライム・サスペンス。
6/10点!!冒頭から、レイプ、覚せい剤、放火殺人の3セットで、絵的な残忍さも、衝撃も凄くて、ツカミはばっちりです。そこから、須藤が、藤井に記事を依頼して、動き出す現代パートは、ぼそぼそとつかみどころのないものをつかむ作業の始まりだったので、いきなり停滞かなと思いましたが、先生と、須藤との過去パートに入ってからは、繰り返される残忍な殺人に、藤井も観客も、麻薬に似た中毒状態になっていて、次は何が起こるのだろうと怖いけど、絶対知りたいという感覚になっていました。だって、先生と須藤の日常会話、おかしいですもん(笑)ぶっこみますかの立案から実行までのスピード早過ぎですもん(爆)でも、それを大げさに演じるわけでなく、あくまで先生という人物、須藤という情にもろいヤクザを、リリーさんとピエールさんが、絶妙な塩梅で、力強く演じていて、それがこの作品の成功のポイントだと思いました。あとは、ストーリーテラーの山田くんの相変わらずの上手さ、この3人が、この実際に起こった凶悪事件を、生きたものとして蘇らせている素晴らしさがあります。こういう不幸なノンフィクションものって、落としどころが、もう何パターンかしかないと思っていて、これも例外ではないラストだったのですが、そこが、何か「お!」と思える新展開があればいいのになぁと、毎回思ってしまいます。あと、藤井の家族パートの話は、藤井が事件に取りつかれて、先生と須藤の所まで堕ちていくというのを表現するのには、必要だったとは思いますが、結局あまり関わっていないですし、事件前がどういう状況だったかもわからないですし、なくても成立するのではないかなと思ってしまいました。凶悪な殺人事件というのは、被害者・加害者だけでなく、取材した記者の人生さえも揺るがすほど影響を与えてしまう、観客も釘づけになってしまう、中毒性のある恐ろしいものなのだなと、ピエールさんがキリスト教に入信してからの態度の方が、ゾクッとして怖かったです。2013年公開。
このデジログへのコメント
> rapportさん
主人公が事件で老人介護での凄まじい出来事を目の当たりにしてるのに、自分のお母さんを老人ホームに入れてしまう気持ちがわからなかったです。
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