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「きいろいゾウ」レビュー☆

2013年01月23日 23:26

「きいろいゾウ」レビュー☆

宮崎あおい向井理主演他。出会ってすぐに結婚したツマ(宮崎あおい)とムコ(向井理)。二人には“秘密”があったが、それでも幸せな日々を過ごしてきた。だが、ムコ宛に届いた差出人のない1通の手紙をきっかけに、ふたりの気持ちは大きく揺らぎ始める―。愛する痛みを知り、傷つきながらも、お互いを信じ、想い合う。結婚して初めて経験していく、男女の繋がりと人生をドラマティックに描いた、感動のラブストーリー

6/10点!!原作は、手紙が届く前にリタイアしましたφ(_ _)。メリハリ無く繰り返される、毎日の食卓の下りが長くて。映画は、原作を大切に描いているなぁという印象を受けました。前半の、ツマとムコのほんわかした日常のやりとりの中に、違和感を覚える程に眉間に皺を寄せ、ピリッとした空気を放つ宮崎あおい。最近、彼女は柔らかい印象の役が多かったので、久々に、10代の頃の彼女の作品に観られる、空気で人を斬るような演技が観られて、それだけでも、この映画を観た甲斐がありました(^^)ツマがそんな空気を纏っている理由は、後半明らかになるのですが、それまでのくだりがけっこう退屈です。で、オチも大した事もなくて(爆)ツマの両親との関係や、アレチさん(柄本明)や大地(濱田瀧臣)のストーリーを、もう少し肉厚に見せて欲しかったです。でも、結婚してから恋をして、濃密な時間を過ごして、それでも相手の事を、実は全然知らなくて、傍にいるのに、向き合えてない時間があって、不安になってという、人を大事に想うという事の愛おしさ、難しさを、とても丁寧に描いている作品です。けっこうだるいなって思って観ていたはずなのに、エンドロールゴスペラーズの描き下ろし曲(「氷の花」)が流れたら、自然と涙がこぼれそうになってしまいました。そんなスッと心に入ってくる不思議な、ホロ苦い大人のラブファンタジーです。2013年公開。

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