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恋愛大国フランスでは、なぜ結婚に人気がないのか?(3)

2012年02月12日 09:27

結婚子どもは別

西郷:日本では、子供を持つためには結婚が必要と考える人が多いです。最近では「デキ婚」も増えています。フランスでは、どうですか?

ドラさん:「結婚→子供」というパターンは、フランスでは、もう少数派ですね。相手が好きだから一緒に暮らして、愛しているから子どもを作る、という自然な流れ。「結婚」と「子ども」は完全に別々の事柄と考えられています。

実際に、結婚だけでなく、ユニオン・リーブルやパクスのカップルにも子供を持つ人はたくさんいて、今では婚外子の割合が過半数を超えています。婚外子差別が法的になくなったことも大きいですね。

結婚している場合は必要ありませんが、ユニオン・リーブルとパクスの場合には、子どもが生まれたら、父親は、役所に「この子どもの父親は自分です」と届け出を出します。子どもへの相続結婚とは全く関係がありません。

相続はまず、法的な自分の子どもに行く。フランスでは、たとえ遺言を書いても財産の約75%~80%は子ども相続されます。法律的には平等の分配になります。だから、父親が亡くなった時に、会ったこともない異母兄弟が現れて、ビックリするケースもあると聞きますよ。

ミッテラン大統領は、大統領就任時に隠し子が現れて話題にもなりました。記者から、そのことを問われて、“Et alors?”(それが何か?)と答え、それで終わり。スキャンダルになることはありませんでした。でも、公金でその娘を育てていたことが判明し、それについては非難されました。シラク大統領愛人が何人もいましたが、政治スキャンダルには全くならなかったんです。フランスでは、政治プライベートとは分けて考えられ、愛に人生を捧げた人は、不倫であっても、高い評価を受けています。

また、現在のサルコジ大統領は3回目の再婚をして、妻のカーラさんは妊娠中で、サルコジ大統領にとっては、4人目の子どもですね。2番目の妻のセシリアは 2人の連れ子がいたし、カーラさんも前のパートナーとの子どもがいます。このような複合家族は、結婚の有無に関係なく、一般の家族でも最近、増えていますよ。いろんな家族の形が当たり前に存在しています。

「”「結婚→子供」というパターンは、フランスでは、もう少数派ですね。相手が好きだから一緒に暮らして、愛しているから子どもを作る、という自然な流れ。「結婚」と「子ども」は完全に別々の事柄と考えられています。
実際に、結婚だけでなく、ユニオン・リーブルやパクスのカップルにも子供を持つ人はたくさんいて、今では婚外子の割合が過半数を超えています。婚外子差別が法的になくなったことも大きいですね”とのこと、日本とは状況がだいぶ違うようですね」

このデジログへのコメント

  • ホリー 2012年02月12日 21:54

    > ちぇ♪さん
    ちぇ♪さんのお家では、犬を三匹も飼ってるんですね、スゴイ!
    犬には癒されますよね!大切な家族ですからね
    私も犬が大好きですよー
    沢山のコメありがとう

  • ホリー 2012年02月13日 19:40

    > ミキティーさん
    そうですね、ここまで違うか?という感じですね
    「不倫であっても高い評価を受ける」→日本ではありえませんよね
    沢山のコメありがとう

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