- 名前
- ホリー
- 性別
- ♂
- 年齢
- 73歳
- 住所
- 兵庫
- 自己紹介
- 人生、前向きに、楽しく過ごすのがモットーです 頼れる人、甘えさせてくれる人とよく言わ...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
恋愛大国フランスでは、なぜ結婚に人気がないのか?(2)
2012年02月11日 09:17
結婚に人気がないフランス
西郷:まず、昨今の日本での婚活ブームについては、どう思われますか?
ドラさん:結婚に関して、日本では、両親や社会からのプレッシャーがとても大きいようですね。日本のメディア、特に女性向けの雑誌の影響力は強いですね。雑誌が伝えているのは、世論ではなくて、ビジネスが絡んでいることもあります。だから読み手も、記事の背後にはお金を出しているスポンサーがいると、考えた方がいいかもしれないですね。
西郷:日本では、「恋愛よりも結婚して落ち着きたい」と言う人がいるぐらい結婚に憧れる女性が多いですが、フランスでは、どうですか?
ドラさん:フランスで結婚したい人?!全然いないですよ(笑)。パリでは、ほんの少しはいますが、凄くマイノリティな存在です。「いい人を見付けたい」とは皆よく言っていますが、結婚はほんとに人気がないですね。
カップルで一番多いのはユニオン・リーブル(Union Libre)です。直訳すると「自由な結び付き」。「同棲」ほど軽い意味ではなく、日本でいう「事実婚」に近いですね。届け出を出すわけではないので、実数は把握できないですが、ごく一般的です。
そして今、人気なのが、パクス(PACS:連帯民事契約)という結婚より緩やかな法的な契約関係。パートナーシップ法の一種として、最近、日本でも紹介され始めています。
これは当初、ゲイ(同性愛者)のカップルが、結婚のように互いの関係を法的に認めさせる運動として、法案化され、1999年に制定されました。面白いことに、スタート時は、ゲイ・カップルの利用者が多かったのですが、今ではヘテロ(異性愛)のカップルが約9割になっています。同棲と結婚の間のようなもので、税金の控除や財産所有権の面で婚姻関係に準じるメリットが受けられます。
パクスを結ぶカップルは年々増え続け、2010年では約20万組。一方、結婚は年々減っていて、2010年では約25万組。数字が逆転するのも近いでしょう。フランスの離婚の手続きは大変ですが、パクスなら解消したい時は一方からでも簡単にできるのも利点です。
西郷:都市部と地方では違いがありますか?
ドラさん:同じフランスでも、パリと田舎は少し事情が異なりますね。田舎は伝統的な生き方が続いていて、パクスはあまりなくて、ホワイトドレスで結婚式という人たちもいます。それに、自由化の反動か、最近の20代は少し保守的になっていて、セレモニーしたいと思うカップルもいます。それでも結婚のパーティーは、やるとしても、家かレストランでするので、そもそもブライダル・ビジネスが成り立たちませんね。
私の妹は、ユニオン・リーブルで最初の子どもを産んで、2人目を妊娠中に、彼と二人だけで5分の結婚式をしました。全くセレモニーなしで、彼女もすぐ仕事に戻りましたよ。私も呼ばれていないんです(笑)。皆がそうではないけれど、フランスではカトリックの影響力が下がって、セレモニーより便利さを優先する人が多くなってきています。
「”今、人気なのが、パクス(PACS:連帯民事契約)という結婚より緩やかな法的な契約関係。パートナーシップ法の一種として、最近、日本でも紹介され始めています”とのこと、フランスでは結婚より緩やかな法的な契約関係を結ぶのが主流になりつつあるようですね」
このデジログへのコメント
> ceeさん
おでんの結びこんにゃくなイメージですか?
なるほど、ceeさんらしい面白い表現だな(笑)
「自由な結び付き」って、良さそうですよね
いつも、コメありがとう
> ミキティーさん
そうですね
ミキティーさんの心配される点はよく判ります
やはり、子供に十分配慮が必要ですね
いつも、コメありがとう
コメントを書く