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トラウマ その2

2011年11月29日 10:11

トラウマは誰にでもある、オレもあった。

日常生活に支障あるなしが濃淡だ。解決できないトラウマがひとつある。

トラウマがあることすら意識できないものだ。無意識トラウマだ。たいがいはトラウマがあると意識できる、だから困ることになっている。これは解決できる。

病巣がはっきりわかっているから、解決、克服できる。

当人で解決できない、無意識トラウマは、物心つく以前に起こっている。つまり、3歳未満で起こっている。

3歳未満で幼児虐待に遭っている。物心つく前の話だから当人には意識できない。

これが成長するにしたがい、同じく幼児虐待を始める。


小さな生まれて間もない子犬が、子供に虐められると、犬も成長すると学童子や子供に必ず吠える。必ずだ。

殺人鬼とかヒットマンとか暗殺者とか、人の陰の部分で仕事をするものたち、あるいは軍隊で人を殺すことに喜びを覚えるものたちは、だいたい幼児虐待犠牲者であることが多い。

不運としか言いようがない。当人ではどうしようもない。意識できないのだから。


もう一つ解決できるトラウマ、これは通例の意識できるトラウマだ。これがほとんどだろう。

これは解決できる。

心理療法士や精神科医がいれば、つまり伴走者がいれば、楽だろうが、いなくても解決できる。

意識できているのだから。病巣がどこにあるのかわかっている。

ただ、苦しい。苦しくてじっとしていられない。

いいか、ここが大事だ。

あなたのトラウマの執刀医はあなたの理性だ。

じゃあ、あなたの理性を検証しよう、

自分の名前が書けるか?普通の会話が成り立っているか?自分で書いた文章が自分で読んで意味が通じるか?

できていれば、健全だ。

あなたの心の痛い部分にメスを入れる。メスはコトバだ。理性が健全であればメスは大丈夫だ。

メスで一つ一つ病巣を切開していく。言い換えると痛い部分をコトバで叙述していく。

痛いから涙も出るだろう、吐き気が出るかもしれない。

少しずつ少しずつ焦らないで切開していくことだ。苦しくなったら、疲れたなら、休めばいい。

メスで痛い部分を叙述していると、つまりい、闇を表にしていくと、病巣をコトバにしていった部分だけモノになる。形あるモノになる。

ということは、病巣の一部分が外に出たことになる。


これを時間をかけてゆっくりやる。ゆっくりだ。

オペは焦ってはいけない。

1ヶ月かかってもいい、2ヶ月かもしれない。

全部病巣が外に出たとき、トラウマは消えている。

オイ、あなたの執刀医を信じることだ。オペの成否を分ける。



あなたに文才があれば芥川賞もんだぞ。病巣は文学記念館に収まる。

たとえば、漱石の心やドストエフスキー罪と罰、あれは彼らの病巣なのだ。

いったん外に出た病巣は誰にも楽しめる、あなたにもだ。

病巣、別名、エイリアンとも言う。



オレか、病巣がなくなってしまったおかげで、まんこがことのほか大好物になってしまったな。今日は刺身にして食おうか。

どうだ。

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