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女の値打ちとメモリー

2011年08月16日 11:16

人生って、女と子ども、早い話、家族だな。女を手に入れれば、必然子ども、家族ができる。女と別れても、子どもができなければアンラッキー、何も残らない。子どもができれば、たとえ結婚しなくても、残る。

 男と女メモリーなど、風化する。終いに、何も残らなくなる、思い出すことさえできなくなる。しかし、子どもは成長して否応なしに、親の人生を左右する。

 であるから、男も女もたとえどんな形であるにせよ、子どもがあると、かすがい、縁になる。

 どんな大恋愛をしたところで、子どもがなければ、形は残らない。

 一番いいのは、つき合った女に全部子どもを作ることだ。つき合った女の分だけ必ず、形見が残る、記念になる。これこそホントのメモリーだ。

 もちろん、面倒は見なければならない。

 10人なら10人、20人なら20人、いろんな女の子どもがいるとは、こんな人生楽しいことはない。

 女だって、子どものある人生とそうでないものは雲泥の差だ。誰の子だかも分からないことでも、子どものある人生は豊かになる。間違いなく自分が産んだ子だからだ。だから、女はできるだけ多く生んだ方が豊かになる。

 子どもを産むのが女だ、これは正しい。事情はあるにせよ、子どもがあった方が女の人生は楽しく、豊かになることだけははっきりしている。
だから、女は子どもを産むのに男に拘らない方がいい。極端なことをいえば、誰の子であっても構わない。昔のように、子どもは女と一緒、という観念の方が自然だ。

 しかし、遊び盛りの女に、子どもは邪魔になるのも事実だ。昔の観念はそこはうまくしたもので、女にイデオロギーで遊びを規制した。はしたない女、尻軽な女、浮気性な女、遊び女、こういう女を蔑み、罵倒した。女が自分から進んで遊ぶことをイデオロギーで戒めた。必然子どもと一緒にいる女が貞淑な女ということで賛美される。

 女が子どもを育てるには、手がかかるし経済的にも大きな負担がかかるから、おいそれとわけもなく生むわけにもいかない。協力者や支援者が必要になる。通常は夫になるが、そうでない場合はパトロン、あるいは親の援助が必ず必要だ。
 そういう支援者がない場合の女一人での子どもの養育は、悲惨を極める。職業が安定していれば、この悲惨から逃れるが、そうでない場合がほとんどで、たいがいはここで躓く。

 であるから、ここが大事だ。女がどんな男と寝るのはいい。そして子どもを作るのもいい。

 問題は男のみきわめだ。ここが一番大事なところだ。子どもができたら、逃げるかそうでないか、逃げるような男なら、始めからつき合わなければいいのだが、ほとんどはそこは分からない。できてからはじめて分かる。

 女の値打ちはまさにここにある。男をみきわめることだ。

 飲み屋の女がうまくいくかどうかは、男のみきわめだ。カネを払う男かそうでないか、だ。クラブの女、ママという、が一番男のみきわめができている。男の口車に決して乗らない、乗ったら身の破滅になるからだ。

 であるから、女の値打ちは男のみきわめができるかどうかだ。逃げない男を最終的に掴めばいいのだ。妻子持ちであろうと、若造であろうとジジイであろうと。

 加藤茶堺正章が歳の差婚で話題になった。オレは、あれは女からどうにも逃げ切れなくなってしまったのだと思っている。まあ、女の方が少し賢かった、男を見切っていたのだと思う。たぶん、逃げられないように仕組んでいたのだと思う。

 事情があって、男と別れて女がひとりでに子どもを育てるとき、別れた男から援助がある場合、女にそれなりの男を見る目があったことになる。感情の行き違いはどうにもなるまいが、責任という点でまともな男になるからだ。

 であるから、責任という観念が少しでも備わっているまともな男を見極めることが女の値打ちになる。


 みきわめられなかったら、ツケは踏み倒され挙げ句の果て、カツ上げされるのがオチだ。残るのは身に覚えない借金

 もっと言うと、ただまんされておわり、だ。ワタシも気持ちよかった、それが唯一の慰めだな。

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