源氏物語と電マ

源氏物語は、オレは、古代のアダルトビデオだと思っている。AVだ。もちろん、ビデオなんてないから文章でAVしている。紫式部は道長の数ある妻妾のうちの一人で、器量が良くないからほとんど恋までに至らない。

で、思いあまって、欲求不満のエネルギーがあの目も眩むような妄想を生んだ。それを当時の最新兵器、スーパーコンピューターであるコトバを使って、CGした。

世の中にはそういう恋に恵まれない女どもが数かずりなくいるが、当時のスパーコンピューターを、コトバを操れる女とはエリート層でしかない。今でも同じだ。

そういう恋に恵まれない女どもが、飛びついた。源氏物語を読んでみな、オナニーに耽ったのだ。これは、武家の女、特に大名の女どもが、あるいは大奥の女どもが延々とこれでオナニーして精神の正常さを保った。

まあ、言ってみれば、源氏物語とは現代の電マみたいなもんだ。

これが戦前まで良家の子女で長く続いた。文章力を理解できるアタマがなければ、オナニーができなかったのだ。

戦後、そして最近には恋愛小説が、瓦礫の山より多くある。小むつかしい源氏物語るの古語の意味など調べてる必要はない。アレを読むのには、昔、英語のポルノ雑誌を読むのに必死なって単語を覚えたと同じような努力が要求される。

今では簡単に、AVが手に入るから、小むつかしい源氏物語などに見向きもしない。

江戸時代頃までは教養ある良家の大名子女は、心血を注いで、オナニーするために源氏物語を愛読した。

いまは、電マやバイブ、ロータが源氏物語にとってかわっている。

瀬戸内寂聴の源氏物語は、電マまでの手軽さはないが、それでもだいぶ身近になっている。

試してみては。