青空の下の桜

久々に東京は快晴になっています。
風もそれほど強くなく、まさに春めいてきたかなと感じさせます。
桜も開花したようです。
いつもの年なら、みな花見を心待ちにして、浮かれ気分が漂う頃ですが、やはり今年は何か違う空気が流れていますね。

こんな気持ちのいい天気だと、引きこもりの私でも、思わず散歩くらいしてきたくなってよさそうなものですが、やはり家から出る気がしません。
これは多分、どこかで放射能が怖いという思いが残っているからでしょう。

そしてまた、やはり震災の映像が、被災地の人の大変さが、脳裏にこびりついて、楽しさや喜びを半減させてしまいます。
これはこれ、それはそれと割り切れればよいのだけれど、そこまで人間が器用にはできていないようです。

ふと、今年は東北の桜は咲くのかしら？
そんな風に思いました。
せめて満開の花を咲かせて、東北の人の心を癒してほしいものだと思います。
青空を背景にピンクの花びらを風に揺らして。
きっと皆、花を見上げるでしょう。
うつむいてしまった視線を上に向けて、復興の道を着実に歩き出して欲しいと思います。

私もまた、桜が満開になるころには、表に出て、青空と桜と春の風を楽しみたいものだと、思います。

桜前線と一緒に、元気や笑顔もどんどん北上していってもらいたいものです。