- 名前
- たけ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 71歳
- 住所
- 千葉
- 自己紹介
- 秘密
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深夜。闇に沈むエレベータ…
2010年02月16日 07:20
これは、前にも書いた話。昨日から続く… やっと、Y浜。駅を出て。深夜の地下街。支社に急ぐ。回らない頭、疲労。しかし、冴える目。そう、仕事上どうしても戻らなければならなかった。地下街からビル地下へ。T洋ビル。今でもあるのかな…
6階がオフィス。人っ子ひとり、いない。蛍光灯を点ける。その薄ぼけた光の下。寂寥。迫り来る孤独… だけではない。何か… あった…いや、いた? 兆し? あの…
頭、回らない。キリキリ、無理矢理と巡らして。これが最後の仕事。息も絶え絶えみたいな。疲労、頭痛。耐えがたい… 終わった!ふうっ。知らず、溜め息。あっ、零時…
焦燥と安堵の入り混じり、ごと。押しひしぐ疲労。とにかく、歩み出る。廊下。照明、消えている。人気は益々なく。暗がり。とにかく、エレベータ。あっ、あそこ!光、微か。階数表示と昇降ボタン。唯一の頼り。たどる。たどり着く。エレベータ。ボタン。押す。、開いた。乗る。ドアが閉まる …
瞬間! … まだ、階数ボタンは押していなかったはず と思う… 突然、勝手に!動き出した!!なんだ!!!このエレベータ…
ウィーンッ。うなる、作動音。急激に下降。6Fから。希望のB1…止まらない!
… まあ、ある意味当たり前。階数ボタンは押してないんだから。最下階のB2。止まった。 … あっ!また、上昇。勝手に。おお、止まった!1F。開だ!ボタン!!押す。開かない!押す、押す!!必死。おーっ、上昇!また!!ほら、1Fボタン!点灯。するけど…上昇、まま。ガクッ!止まる。6F。また。取り敢えず、開。開。開!開かない…突然、動く。下降。勝手。階数ボタン。ボタン。ボタン!止まらない!いや、止まる。開。開。開!開かない。また、上昇。いや、下降。ボタン、ボタン。ボタン!連打!滅茶苦茶!… 少なくとも5、6回は上昇下降。しただろうか… 階数、開。いや、非常も。ボタン、無我夢中。あれこれ押したはず。何にも!反応しない… 突然、勝手に!止まる。押してない階。突然!また、動き出す。勝手に。エレベータ内は、ボタンの明かりだけ… 言い様のない恐怖。押し潰されそう…
と、1階。止まった!開。開いた!転がるよう。振り返る余裕もない。命、からがら…
気がつくと。ビルの外… 若い頃の事で。しかもアルバイト。会社にも報告もせずに、そのまま。あれは、制御部分の欠陥?いや、電磁波のいたずら?それとも…
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