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皇帝の新しい心

2010年02月01日 21:32

わたくしは存知しておりました。

我が家系に、あの物が関与しておる事を。

わたくしは危惧しておりました。

我が家系に、あの者どもの影のある事を。




(いいか、ロジャーペンローズとは関係なひ)









吉祥寺の北口アーケードにはいった僕は、胸のわるくなる雑踏を不自然に凝視しながらアリのようにその隧道をたどっているのだ。前をあるく女子高生の不自然に短かいスカートからのぞく吹き出物だらけの太股とか、萎縮しかつ妙に脂肪をためこんだおっさんの独り言とか、地べたに座す薄よごれた「ワカいゲージツ家」だとかの、その肌の肌理やら舌の感触やらに、直接接触を視覚上に感応してしまうこの僕の大脳皮質を、心の底から呪いつつ、ぼくは右にそれてヨ◇バシカメラの方へ歩みをすすめる。なにも購入するモノはないのだが、この時間帯のヨド▽シカメラは、なぜか僕をおちつかせるんだ。

入口をはいって左方向。こんなに寒いのに汗がテンプルをつたう。ああ、まただ。冷たい汗。あえぎながら前進。EMOBILEのブースに、PocketWIFI の比較的大袈裟宣伝エリアがあって、僕はとにかく嘔吐をおさえねばと、そこへとりすがるように足をとめるのだ。んで、左横に、義務感から僕に話をする機会をうかがう店員さんの存在を確認するわけ。目をむけず、リーフレットを見たりするフリする。さあ、来いよ。はやく。はやくしろって。

僕の異様な雰囲気を、なんと彼は克服したみたい。うれしいねえ。さあ、もっと接近しろよ。さあはやく。

「なにかご質問があれば、何なりと」

あ、る、よ、ぉ、きみぃ。うふふ。かわいいねー。すんげえ可愛い。何歳?新卒でイーモバにはいったのぉ?う、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ......

「....あ、えーーと、これ、モデムって書いてあるんですがあ」

「はい」

「別途プロバイダ契約は必要ですかあ」

「いえ、ご購入時点で本社にご契約となります」

「で、あれですかあ、携帯のキャリアー利用と」

「ですね」

「不安だなあー。速度的には、どんくらいでしょーかねえ」

「あのぉ、そうですねえ、最近ですと、もうそれほど苦情は出ないレベルで」

「10メガ出ますかあ」

「ええと場所によります、しかし2メガ以下はもうそれほど...」

「5台接続できるんですょねえ」

「そうですね」

「んじゃあぁ、あれですかあ、NATルーターという風に理解していいんですよねぇ」

「...は、はい。まあ、そうですね」

この時僕の頬は彼の頬から約10糎の距離です。

「あのですねえ、そのぉ、つかぬ事をおぅかがいしますがあ」

「...はい、なんで、なんでしょう」

「これねえ、...でもんすとれーしょんとか出来るかなあ」

「....はい、あの、ええ、ちょっとおまちを、担当に」

「ええええぇぇぇえ?担当はキミなんじゃないのぉおお」

「いえ、わたしは、その、ある意味判断をまかされてはおりませ」

「判断とかいってないでさあ、デモしてくんないぃ?いますぐデモをぉ。僕ねえ、いっそぉぉぉいでるおきゃくさんですけどぉ」

「左様で、無論おっしゃるとおりお客さまで、そうなんですが」

このとき僕の唇は彼のそれから2センチです。

「なんかさあ、耐水性とかチェックしたいんだぉねーー」

このとき僕の舌は彼の唇から1センチです。

「あの、,,,,,ちょと、.....」

「ちょとなあにぃいいい??」

「た、た、たんとうに」

「担当なんていらないぉお?僕は、き、み、が、い、い、の」

れろれろれろれろれろれろれろれろれろれろ~

「あぁぁぁぁ耐水性ぇぇぇぇえええええ」

ぃぎぎゃあああああああああ~~~~~~~~

瞬時に警備員が二人ほど両側についていた。

「さ、お客様、こちらへ」

彼に蟾蜍のようにだきついてる僕を無理矢理ひきはがす。

「え~なにすんのょお、僕お客だぉお?きみたち、ちょっとはなしてょお、ねえ、なにすんのよぉ」

「いえ、ちょっとこちらへ」

ああ、このとき睨解した。僕はみそめられたんだと。みそめられて、ヨ◎バシの店長のところへこのまま引率され、そこで社長室でのめくるめくお花ばたけの悶絶プレイが、この警備員二人もまじえて、超絶開催のご算段んんぉおおおおおなハズなんだと。ああああああ、このカワゆい店頭販売新卒男の子も店長室まで速攻かけつけてくれて、全員がYシャツきて下半身をダラシなあああくパンツづらしてのぬふのぬふにくゆらせ白濁したローションで生臭ぁあああく発情しながら肛門の茶褐色で床を覆いつくす筋肉関節技花園を天井が突如ひらいてお空に晒す裸体につぐ裸体が階下で愚かにざわめく購買客をみくだしつつ僕のあれをそれが

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