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秋風が身に滲みます
2009年10月11日 07:12
阪神:今岡が退団会見…現役続行を希望し他球団でプレーを
退団会見で現役続行の意思を表明した阪神・今岡
退団会見で現役続行の意思を表明した阪神・今岡
阪神の今岡誠内野手(35)が10日、兵庫県西宮市内で退団会見を開いた。今岡は「このままではユニホームを脱げない。もう一回、気持ちをすかっとさせたい」と他球団での現役続行を希望した。
今岡は大阪・PL学園高、東洋大を経て96年秋のドラフト1位で阪神に入団。03年に打率3割4分で首位打者、05年には球団記録の147打点で打点王を獲得するなど、主力打者として2度のリーグ優勝に貢献。だが、06年に右手中指のバネ指(けんしょう炎の一種)を手術して以降は打撃不振に陥り、今季は代打を中心に23試合出場で打率1割3分3厘と低迷した。6月上旬に2軍落ち後は構想外となっていた。阪神での実働13年間で1271安打、122本塁打、通算打率2割8分。
8月末に球団から今季終了後の引退試合を打診されたが、返答を保留。9月中旬に現役続行の意志を固めたという。この日は前日に今季の全日程が終了したことから、今岡が球団側に正式に現役続行の意志を伝えた。今後は他球団からのオファーを待ち、ない場合はトライアウトにも参加するという。【辻中祐子】
◇「現役にこだわる」
今岡会見での一問一答は次の通り。
--退団までのいきさつは
8月末くらいに球団から引退試合について聞かれた。今年は2軍に落ちた後、これからの野球人生を考えるようになった。盛大な引退試合はありがたい話だが、現役にこだわらせてもらう。このままではユニホームを脱げない。一歩を踏み出すことが今後の自分のためにいいと決断した。
--阪神での13年間の思い出は
優勝した03年、05年のことは一生忘れることはない。いい時、悪い時もあったが、そのつど、温かい声援をいただいたことは何事にも代えられず、ものすごく感謝している。阪神で育ててもらい、愛着以上のものがある。だからこそ(辞めるべきか)迷った。
--現役続行を希望する理由は
もう一回気持ちをすかっとさせたかった。いろんな意味で。このままもやもやとしてユニホームを脱ぎたくなかった。
--今後は
練習しながら他球団のオファーを待つ。(話がこなければ)当然、トライアウトにも行く。決まるまで最大の努力をしたい。
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