兜焼き

昨日はお肉のお話でしたが、もう一つの旨さに驚いた事を書きます
これもまだ会社勤めをしていた頃の事

営業課長になれば、その会社では担当を離れるのが普通でした
しかし私は東北６県の担当を離れなかった
何故なら、旨いものが食べられる

「まぐろの頭が手に入ったから食べに来い」
そう仙台の取引先から電話がありました
兜焼きか、と思いながら翌日伺います
その顧客の社長が贔屓にしているお店に、夜連れて行って貰いました
ビールを飲んでいる時、それがテーブルに置かれた

見た瞬間、その大きさ驚いた
５０センチはある
こんな兜焼きなんて見た事も、まして食べた事もない

お箸をおそる恐る近付けると
「ホークで取って、手で食べた方がいい」と言われた
口に入れた時の感覚
まぐろと言うより、鶏肉に近い噛み心地だった
味も魚より鶏に近い
「これは旨い」と思いました


それから１０年ほど経った時、家の近くのお店で頼んで置いた頭が入った
４０センチほどで、仙台よりは小さかったのですが、やはり旨かった


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