- 名前
- 絵梨菜
- 性別
- ♀
- 年齢
- 55歳
- 住所
- 京都
- 自己紹介
- 小柄なのでいつも若くみられます。^^ 楽しくメールできる方、待ってます。
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義姉5(優しさに包まれて。。。)
2009年03月31日 23:59
「えりちゃーん!桜、綺麗やなぁ!!」
大きな声が玄関先で聞こえる。
「今日は、あったかいわぁ。えりちゃん家来るまでに花見できたわぁ。」
(そんなに大きな声を出さなくても私は目の前にいる^^;)
チャイムくらいは鳴らしたらどうなんだ。(笑)
尤も、彼女の両手はエコバックで塞がっていたが。。
(最近、エコに目覚めてスーパーの袋はやめたようだ。)
「お菓子、安売りしてたしな。年度末セール最終日や。」
(年度末セールなんてやってるのか。どこのスーパーだろ。(笑))
「また。沢山買ってきたねぇ。カップヌードルも安売り?」
「そそ。お昼に食べたらええやん。カレー味やし。」
チョコレート、おせんべい、ポテトチップ、飴etc...
この人の手土産はいつも個性的だ。
「そやそや。それとな。桜餅、買ってきたし一緒にたべよ。」
「ほほう。美味しそうやな。」
「これは、安売りとちゃうで。(大笑い)」
「コーヒー淹れたけど。お茶?」
「どうでもええよ。美味しいわぁ。」
(持ってきた本人が一番先に食べた(笑))
「お姉さん。私、昨日な。」
「うん?」
「ヒナさん。お父さんの愛人やった人に会ってきたんよ。」
「うん。パパ(兄)から聞いてるよ。会いに行くらしいって。」
「結構、ええ暮らししてはったわ。」
「ほう。60は過ぎてはるなぁ。」
「うん。後半とちゃうかな?70過ぎてはるかも。」
「そやなぁ。パパの年から計算すると。」
「マンション。お父さんに買うてもろたんやて。」
「へぇ。古いマンションやな。」
「そやな。綺麗にしてはったけど、古いマンションやった。」
「ちょっとだけ腹が立った。マンションの事もやけど、兄さんのこととか、母さんの事とか。どう思ってはるんやろなって。」
(ちょっとだけ。だったのだろか。。)
「うん。」
「会ったからといって、お父さんのこと理解できたわけではないのよね。余計に解らなくなったかも。」
「うんうん。」
「ヒナさんには、優しかったらしい。私らには、冷たい人やったけど。」
「旅行とかさ。一緒に行ったみたい。写真あったし。。」
「うん。」
「笑ってるんよね、お父さん。ツーショットで。見たことない顔やった。」
「うんうん。」
「愛人ってそんなものなんかなぁ。お金貰って、物もいっぱい買って貰ってさ。優しくされて。」
「お父さんが具合悪くなってから面倒見たのは、母さんやった。散々、酷い目に合わされてきたのに、黙って面倒見てた。」
「えらかったなぁ。お母さん。」
「ゆきちゃんの事も。お父さん、ゆきちゃん怒るばっかりで、全然理解してあげれんかったやん。いんようになった時も(死んだときも)ゆきちゃんの事、詰るばかりで。。。『恥曝しだ』って言ったの覚えてる?」
「。。。。えりちゃん。。。。」
「お母さんが病気で寝込んでたときも、心配するでもなく、会い変わらず怒鳴ってたやん。『起きてご飯つくれ』とかさぁ。」
「お父さん、認知症やったからわからんかったんやろ。」
「お姉さん。お父さんが母さんに向かって『ヒナさん』って言ったことあるんよ。まぁ。ボケてはったから仕方ないんやけど。母さん、どんな気持ちやったやろか。」
「。。。。。」
「最後まで、お父さんの心配して死んでいかはったけど。お父さん、お葬式の時も涙すら流さなかった。」
「お姉さん。妻なんて、つまらんなぁ。尽くすだけ尽くしても心は愛人の所へ行ってるんやもんな。」
「そやな。」
「ヒナさんは、今でも幸せそうに暮らしてはる。母さんは、苦労して辛抱して死んで逝ったのに。」
「えりちゃん。」
「アノ人が悪いわけではないけどな。そんなことは解ってる。」
「うんうん。」
「けど。。。お母ちゃん。可哀想や。」
義姉の優しい顔をみたら、想いが一気に溢れ出して止まらなくなった。
泣き虫の妹の肩をそっと抱き寄せてくれた。
「えりちゃん。桜、綺麗やねぇ。
もうすぐしたら、満開やわ。お花見に行こな。」
このデジログへのコメント
> hayatoさん
ありがとね。
まっ。。
所謂。。。
父に愛されてた人への、嫉妬です。
心の狭い女ですみませんねぇ。^^;
> カニさん
逝ってしまってから、いくら想いを寄せても届かないですけどね。
生前にもっと優しくしていれば良かったと悔いてます。
> rousillonさん
たまには、義姉さんの良い面も見せておかないとね。^^;
但し。。。
花見、無事に行けるかどうか凄く心配。(笑)
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