- 名前
- 絵梨菜
- 性別
- ♀
- 年齢
- 55歳
- 住所
- 京都
- 自己紹介
- 小柄なのでいつも若くみられます。^^ 楽しくメールできる方、待ってます。
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
5通の手紙
2009年03月03日 19:32
娘にとって母親とは、永遠のライバルでして。。。
私は、父親が大嫌いでしたから。
どこかの仲の良い親子のように、母親とパパさんを取り合うなんてことは考えられませんでしたが。
良しにつけ悪しきにつけ、背中を見て育ってきたようです。
病が発覚してから死ぬまでの一ヶ月間に母親は、兄と私に5通づつの手紙を残して逝きました。
「私が死んだら一年に1通づつ読んでね。」と。
癌であることを告知しなかったのですが、やはり自分の死は察していたのでしょう。
水色と桃色の封筒が5通づつ。表書きに、1年目、2年目と読む順番を振ってある。
ひらがなが多いその手紙には、おかあちゃんの大きな文字が並ぶ。
忌明けの夜。
一通目の封を切る。
「えりちゃんへ。
毎日、お見舞いに来てくれてありがとうね。
ギンジさん(主人)のこと、ほったらかしやったね。
えりちゃんは、おかあちゃんのタカラモノやった。
中学校からずっとチア良くがんばりましたね。
負けん気が強くて、努力家で。でも、一番の甘えん坊。
----中略----
えりちゃんは、よく「おかあちゃんみたいな人生は送りたくない」って言ってましたね。
おかあちゃんの人生。そんなに哀しくみえたのかなぁ。
おとうちゃんと結婚して、
お兄ちゃんとえりちゃん、ゆきちゃんを授かって
私は幸せやったよ。
えりちゃんが産まれた時。「女の子ですよ。」って看護婦さんに言われてすごく嬉しかった。
真っ赤な顔して小さな声で泣いているえりちゃんを見る度に幸せを感じたよ。
えりちゃんは、これからどんな人生を送るのかなぁ。
子供は何人できるのかなぁ。
----中略----
おとうちゃんのことは、お兄ちゃんと相談してください。
一人で、ずっと面倒みなあかんとか思ったらダメよ。
えりちゃんは、ギンジさんとの生活を大切にしてね。
お父ちゃん。ガンコで、わがままやけど。
えりちゃんのこと、頼りにしてはるんや。
それだけは解ってあげてね。
----中略----
ゆきちゃんのこと。
向こうへ行ったら、探しだします。
えりちゃんが来るまでにちゃんと育てなおしておきます。
だから。
心配せんでええからね。
----中略----
親戚付き合いで色々解らないことがあったら、白川のおじさんに相談してください。
庭に漆の木が生えているようです。かぶれないようにしてください。
----中略----
お兄ちゃんは、えりちゃんのこと好き勝手に生きているといいますが、それでいいと思うよ。
えりちゃんはギンジさんとの生活だけを考えてればいい。
えりちゃんが幸せに過ごせることを祈っています。
大好きなえりちゃんへ
母より」
便箋12枚にびっしり書かれた取り留めもない言葉が綴られています。
母にとって私は、どんな存在だったのでしょう。
13回忌を迎え。ふと考えてしまいました。
このデジログへのコメント
…泣けました。。。
続くんですかい?笑
息子にとっての父親も?
尊敬しちゃってるからなー。
えりねぇちーーす!
オレは親にさんざん迷惑かけたのに、
お前が一番親孝行とか言われた。親は偉大だ
> rousillonさん
自慢のワルガキでした^^;
> 浩市さん
良しにつけ悪しきにつけ身近なお手本ですからねぇ。
男(女)としてどう生きるべきなのかの。。。
> ゆきおさん
私は、母親にはなれないから。そういう感情はわからないけど。
親は、ありがたいとおもいます。全面肯定で、愛してくれますからね。
> カニさん
ありがたいねぇ。
親孝行は、生きてるうちにしなきゃね。
わたしゃ。後悔してるよ。^^;
> hayatoさん
お母ちゃんは、欲張りで大きなつづらを取ったから、宝物がこんな娘でした。とさ。^^;
> rcupさん
自慢の息子さんなんだね。
親孝行しぃや。
> rousillonさん
母からの手紙は、私の宝物だから出し惜しみしてます。^^;
また。そのうちに書きます。
コメントを書く