- 名前
- ゴリラ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 67歳
- 住所
- 北海道
- 自己紹介
- インチキデジカフェに要注意人物の復活! 分かる人には分かるでしょう。 チビ、ハゲ、デ...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
木を見て森を見ず。
2009年03月29日 13:09
「物事の些細な一面にこだわり過ぎて、
その本質や全体を捉えられないことの例え」
に使われる。
よく現代医学をこのように表現する事がある。
患者の痛みや症状に目を奪われて、
病気の全体像を見失っているケースがあるからであろう。
例えば、
膝を痛めて整形外科を受診すれば、
膝関節への治療が行われる事になるが、
実は、体重が負担になっていて、
まずダイエットが必要という場合もある。
その点、
漢方治療では膝関節痛に対して、
痩せ薬を処方する例があり、
こちらの方が、
「森を見て」いる場合もある。
陸軍の軍医でもあった作家の森鴎外は、
軍事衛生上の大きな問題であった脚気は、
細菌による感染症であると考えたらしい。
海軍軍医総監が食事との関係も予測し、
脚気対策用に海軍兵士に麦飯を支給していたが、
森鴎外は、
陸軍兵士には麦飯を禁止する通達を出している。
日露戦争に出兵した陸軍は、
25万人の脚気患者を出し、
3万任近い兵士を病死させる結果となった、との事。
しかし、
麦飯でビタミンB1を摂取できた海軍では、
脚気患者は百人に満たなかったという。
森鴎外は、
食事など生活習慣という、
「森」を見なかったことなのかもしれない。
時に、身につまされる言葉だ。
物事に熱中するのも良いが、
客観的に自分自身を見つめる事も必要だ。
このデジログへのコメント
コメントを書く