麻薬・・・。

自分を甘やかす行為は、麻薬のようなだ。

麻薬の持つ一番の恐ろしさは、

麻薬に対する人体の耐性が次第に強くなってゆき、

服用量がどんどん増えていくことだ。

そうして、心身ともに破滅させてゆく。




自己憐憫（れんびん）、

つまり自分を甘やかす行為についても同じだ。

自分を甘やかせば甘やかすほど、

そのような環境を求める傾向はさらに強くなる。

そして、

そのうち自己憐憫が習慣となってしまう。




この習慣は、

人を弱らせ、

その人の潜在脳力をすべて奪ってしまうほど強力なものだろう。




しかし幸いなことに、

この習慣には治療法がある。

よくよく状況を分析してみれば、

自分が不憫に思われるほどに、

自分を追い込んだ問題というのは、

実は自分が自ら生み出したものであることに気づくはず。




つまり、

問題解決の最適任者は、

問題を生みだした自分自身であるということ。




自分を憐れむような人間になってはいけない。

偉そうに言っているけれども、

こういうことを常に自分に言い聞かせていなければ、

ダメになってしまう。




人間て、小さくて、

自分が思っている以上に、

弱い生き物だから。