かみさま、おねがい、おねがい、かみさま。

今から、３０分以内に、アキバで落ち合うことができるなら、
なんでもおごったげる・・・
なんて、いいたい気分、だった。

すごく、つかれた。
もう、ダメだ、とは思った。
今までで、いちばん、苦しかった。
だって、何も浮かんでこないんだもん、言葉。

ただ、際限もなく、本をだらだらと読んで、読み続けて、
さすがにそれを、直接写しはしなかったにせよ、
ただ、そこで気持ちに残った、
水たまりにへばりついた、枯葉や芥みたいな記憶を
書き留め置いて、並べたり、切ったり、貼ったり、
延々と、そんなことをしているだけだった、ような気がする。

書きたくない人物像、だったわけではないし、
むしろ、どちらかといえば、相当、好きな部類の、人間に入るだろう。
その名は、Josia Conder
非礼な扱い、ゾンザイなあしらい、そんなものを、露程も憤ることなく、
むしろ、無礼に、最大限の、礼と寛容と、Jentle と　Polite`をもって応える、という、そのはた迷惑とさえ思える、鷹揚、恬淡、なるふるまいに、
無能にして無知にして、不寛容のわたくしは、
深く頭を、垂れるしかない。

しかるに。

なにも、言葉が浮かんでこない。
言葉を集め、オーガナイズし、文章化するための、磁力が、磁場が、
いかなる形でも、形成できない、という悲惨な状況に、
ただ、ただ、もがき、くるしむ。

強烈な、ダメだし、を覚悟していた。
それが、ほとんど、なかったけれど、
どうにも、素直に受け取れない、
どこか、弱い者いじめをしたくない、
みそっかすに、めくじらなんて、たてたく、ない、
哀れまれているような、さじをなげられて、いるような、
そんな気しか、しなかったんだもん。



もういちど、もういちどだけ、
かみさま、聞いてる？
きいてるかな？かみさま？
もし、きいていないのなら、
このさい、のことです。
ぜひ、きいてください。
なにがなんでも、
きいてください

いままでどおり、あなたに向かい合おうと思います。
ですから、
ですからお願いしたいのです。
もう、二度と、あなたを呪ったりはしないです。
才能のことで。
才能の不公平を、嘆いたり、しないです。
それは、わかってます。

だから、こそ、のお願いです。
せめて、せめて居眠りしないですむ、
睡魔をやりすごすことのできる、
そんな体力を、そんな体を、
どうか授けてほしいのです。
それだけで、十分なんです。

お願いですから。
たのみ、ますから。
おねがいします
おねがいします。