ひとりじめ・・・

○日の夜を
空けておいて
もらえないかな・・・

そうたずねるボクに

ええと、
ええと、

何を確かめるふりなのか
手にした葉書を
くちびるの下に
とんとんと当て
カレンダーをみやりながら、

○にち、○にち、

なんて、つぶやいてみせる

いったいなにを
隠したいのだろう？
あるいは、見せ付けたいの？

ボクの目は
ふしあなぢゃ、ない
たったそれだけのしぐさで
なにもかも、見えてしまって
だからこそ、そう思う

用事なんて
ないくせに
って・・・

それは、わかりきったこととしても
やっぱりキミを
独り占めするには、
わからないふりをして

それなりに、
シートに座ってくれることに
ささやかなりとも
感謝の意を
あらわすのが、
やっぱり礼儀だ、っていう気もするから

今日の終わりに
せいいっぱいの
ありがとう、を
ささげておくことにするよ・・・

ありがとう、
そして
おやすみ

きのうも、
そしてたぶん、
明日も・・・