うしろすがたに・・・

今日はまた、
すこぶる、素敵な装いですね

毎日、教室の前と後ろみたいに、
同じ角度から、気配を殺して
見つめ続けていると

なんだか今日は
いつにもまして
弾んでいるような・・・

その色合いを
解析していたけれど、
なんで、「！」って思ったんだか、
自分でもよくわからなくなっちゃった

わからなくなりはしたけれど、
、
恐らく、次に同じ服を着て
君が現れたとしても、
もう、こんなには、輝かない

花とか、日差しとか、
いつもおんなじようでいて、
全部ちがう、偶然の調和

そういうもののような
気がした。

なので、写真にとっておきたい
って、思った。

ぢぶんが、一番美しいって思ったのは、
いつごろ？
って聞かれて、
まったく躊躇なく、

「中学一年生」

って、即答したキミのことだ。
そのあたりのことも、きっとわかっているんだろう

だからこそ、弾むような
今日のキミの、うしろ姿なんだろう、
そうおもった

それからボクは、
朝の、くそ忙しい時間に、
わざわざ、鏡の前に立ち、
あの、ちっこいデジカメで
自分を写すキミが
「ちぇ」
なんて、舌打ちしながら
撮影を切り上げる姿を想像して、
ちょっと笑った。