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消えたフェルメールを探して 絵画探偵ハロルド・スミス

2008年09月29日 00:19

消えたフェルメールを探して 絵画探偵ハロルド・スミス

今、渋谷のUPLINK Xで上映中なのが「消えたフェルメールを探して  絵画探偵ハロルドスミス」です。
原題:Stolen
監督:レベッカドレイファス
撮影:アルバート・メイズルス、レベッカドレイファス
編集:マーカスピーターズ、リズ・ルデン
音楽:ピーター・ゴラブ
脚本:シャロン・ガスキン
プロデューサー:スザンナ・ルドウィグ
出演:ハロルドスミス、グレッグ・スミスマイルスコナー、マイケル・サリヴァンディック・エリスキャサリンウェーバー
制作年:2005年 制作国:アメリカ
83分、カラー

フェルメールが好きな人はたぶん知っていることでしょうが、名作「合奏」は1990年にボストンイザベラ・スチュアートガードナー美術館から盗まれ、いまだに出てきていません。このとき、フェルメールの「合奏」のほかにレンブラントの「ガラリアの海の嵐」「黒装束の夫人と紳士」「若き芸術家自画像」、フォーフェルト・フリンク「オベリスクのある風景」、中国・殷時代の青銅製の大杯、ドガ「パドックからの退場」「三人の騎手」「フローレンス近郊の行列」「芸術的な夜会のためのプログラム」「技術的な夜会のためのプログラム」、マネ「トルトニ亭にて」など13点です。被害総額は当時のお金で5億ドルで、「合奏」に対する懸賞金は500万ドルです。
 監督のレベッカドレイファスは、少女のころに見た「合奏」が今も盗まれたままであるのを悲しみ有名な絵画探偵に「合奏」の捜索を依頼します。
 やってきた絵画探偵ハロルドスミスで、彼は20歳からの皮膚癌により鼻は義鼻、その他にも皮膚はいたるところただれている外見です。
 でも彼の態度はとても紳士的スマートです。彼は各国の美術館セキュリティコンサルタントをしたり、ロイズの代理人などもしていた経験があり、FBIやスコットランドヤードとの人脈もあります。
 そんな彼がまず疑ったのが、マイルスコナーという美術品専門の泥棒とその売買をしていたヤングワースという美術商です。しかし、コナーハロルドスミスが探してもヤングワースは見つかりません。
 そのうちに、アイルランド独立組織であるIRAとの関連を疑い始めます。その接触を求めて英国にハロルドスミスは飛ぶのですが・・・・。
 話はケネディ家(アイルランド出身ていうのはよく知られた事実ですね!)や、IRA出身の英国の議員との関係まで進み・・・。

 作り話ではなくドキュメンタリー映画なのですが、イザベラスチュワートガードナーとその募集パートナーであるバーナード・ベレンソンとの書簡を織り交ぜてうまくつなげています。なによりも、ハロルドスミスという人物の特異性が際立っています。
 ま、興味があればという映画ですね(UPLINK Xでしかやっていませんが・・。AMAZON.COM(アメリカ)ではすでにDVDを販売しています)。

  「真珠の耳飾りの少女」の作者であるトレーシーシュヴァリエ、「ヒアシンス・ブルーの少女」の作者、スーザン・ヴリーランドなどのフェルメールに関係ある人々が出てくるところなどは、フェルメール好きにはたまりません。

このデジログへのコメント

  • tarashi 2008年09月29日 00:30

    > 本田栞さん
    上野に今、8枚も来ているのですよ。
    牛乳の女の絵も良かったけど、上野に来ている絵もいいのがありますよ。コメントありがとう。また見てくださいね。「真珠の耳飾りの少女」は見ました?

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