- 名前
- tarashi
- 性別
- ♂
- 年齢
- 57歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 外見はまじめ。60歳代だけど禿げてませんよ。小柄だけど、体力あります。性格はのんびり...
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酔っぱらった馬の時間
2008年09月07日 20:59
Bahman Ghobadi監督の長編です。映画館で見損なっており、DVDの購入も困難なため、アマ○ン・フランスでmk2社のDVDを購入しました(subtitleは仏語、英語)。この監督の舞台は例によってイラン・イラク国境のクルド族部族です。そして登場人物は子供たち。Abbas Kiarostamiの下で映画を撮っていたことが、Ghobadiの映画をみるとわかりますが、実際にクルド人に演技をさせて、映画を作っています。
あらすじはアユブは5人兄弟の二男なのですが、一番下の妹を産んだ時に母は死んでおり、物語の導入部あたりで地雷で父親も死んでしまいます。子どもたちはガラスコップを紙につつむ作業でお金を稼いでおり、人集めが来たらまっさきに駆け寄って仕事をもらい安い日給を貰います。姉は母親代わりとなり、15歳の兄マディはcripple(「瘻(せむし)であり小人」なのですが)で、頻回の注射を受けないと死んでしまうと医者に言われています。妹2人はまだ小さく、一家の収入・兄の治療費はアユブの肩に重くのしかかります。かれは学業をあきらめ、国境を越えて品物を密輸する隊列に入ります。
密輸商人達は子供たちとラバに重い荷物を背負わせるのですが、暖かい時にはラバの飲み水に酒を1ビン、寒い時には3ビン飲ませて山越えをするのです。しかし、天候は厳しく、国境警備隊の待ち伏せがあり、そんな時には谷に逃げ込むのです。
そんなとき、アユブの姉に結婚話が持ち上がるます。姉が結婚する代わりに嫁ぎ先がイラクでマディの手術をさせてくれるというのです。嫁入りで山を越える姉とマディ、ところが、先方は・・・・。結局、姉はラバ1頭で嫁いでいきます。
そのラバを国境を越えたバザールで売ってマディの手術費用を得ようと考えたアユブでしたが・・・。
カメラアングルも美しく、ノンフィクションではなく、おそらくは脚本も存在する映画なのですが、この映画には、現実があります。その現実が、見る者の心をわしづかみにします。絶対見ておくべき映画です。
このデジログへのコメント
見てみたいけど字幕なしで理解できる自信がありません…単館上映系は見逃すと辛いですね
> 夜明前さん
いい映画なんで、また上映されると思います。僕が入手したDVDの字幕は英語(仏語も選択可能)ですが、セリフが短いし、単語も簡単なので、理解できるとおもいますよ。御希望ならご連絡を。
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