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僕がいない場所 Jestem/I AM

2008年09月14日 13:09

上映が終わっていたために(東京だけではなく、日本全国で現在上映されていません。今後名画座などでかかることを期待しています)、ポーランドKINO SWIATから出ているDVDを購入して英語字幕で見ました。
 君は誰なのか・・と詰問されるシーンから始まり、孤児院での厳しい生活、自分の出身地に戻るシーン、母との再会と悲しみ、そして廃船に一人で生活を始めるのですが、そこで出会った、やはり家族から愛されない女の子との友情、その女の子の姉に寄せる恋心(?)・・。
 自分には帰る場所がない、愛してくれる人がいないという二人の少年少女の悲しい物語が、セピア色に近い色調で、手持ちのカメラで丹念に撮影されています。
 原題は「Jeste」英語では「I am」です。最後の少年の(「君は何者なのかね」という質問への少年の答え)セリフです。母からも拒絶され、同年代の子供たちに追われ、親しく思っていた大人の男性にも思わぬ真実を告げられ、最後には自分がひそかに恋心を持っていた(同じように家族から愛されていない少女の姉である)女性に裏切られて孤児院に戻ってきた少年の心の叫びなのです。
 秀作です。
ちなみに日本語DVDは現時点で発売されていません。早くみんながこの作品を鑑賞できるといいのですけどね。(AMAZON.COMでもAMAZON.CO.UK, AMZON.Frその他AMZONで扱っていません。僕はeBayで販売会社を見つけ入手しましたがカナダの会社でした。DVDの製作は映画の製作と同じポーランドでした。)

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