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赤頭巾ちゃんのお話の変遷

2008年03月17日 13:00

赤頭巾ちゃんのお話の変遷

 今日はウラログ反響がありました”赤頭巾ちゃん”
 のお話の変遷について調べてみました。

 ウラログと合わせてお読みくだされば幸いです。

 ”赤頭巾ちゃん”は、フランスペロースウェーデン
 民話『黒い森の乙女』を元にいくつかの変更点を加え、
 1697年にフランス出版されたペロー童話集に収められた
 ものがその原型と言われています。

 ペロー童話集に収めるに当たって変更を加えたと言われて
 いるのは次の点です。
 
  1.赤い帽子をかぶせた。

  2.元の民話では、赤ずきんが騙されておばあさんの
   血と肉をワイン干し肉として食べるシーンが
   あるものもあるが、そのシーンを削除

  3.狼が近道を行ったため先回りされたとされるが、
   元の民話では赤ずきんに「針の道」と
   「ピン(留め針)の道」などの二つの道を
   選ばせるシーンがある。

  4.赤ずきんが着ている服を一枚一枚脱いでは暖炉
   放り込むというシーンを削除

  5.元の話にはない「教訓」を加えた。

  などが指摘されている。
  この物語は宮廷を中心とするサロン女性たちの
  ために書かれたものであったため、下品なシーンや
  残酷なシーンなどを削除し変更が加えられたのだと
  言われている。
  なお、ペロー童話では赤ずきんが食べられたところで
  お話は終わり、猟師は登場しない。

 その後、ドイツの”ルートヴィヒ・ティーク”が戯曲
 『小さな赤ずきんの生と死』として作品化した。
 
 ティークはペロー童話では登場しなかった
 猟師を話の中に登場させ、赤ずきんを食べた狼を撃ち殺させた。
 だが、この話でも赤ずきんは食べられたきり、救出されない。

 グリム童話の『赤ずきん』は長い間、
 ドイツのとある農家の老婆が語る話を聞き取り、
 手を加えずに原稿に起こし出版したものであると
 信じられていたが、実は話の提供者にそんな人物は
 一人もいないということが最近の研究により判明している。

 赤ずきんの話の提供者は、ヘッセン選帝侯国に属する
 高級官僚の娘たちであり、読み書きも当然に習得している
 であろう彼女たちがペロー童話を読んでいる可能性は
 充分にある。
 そのことから、赤ずきんドイツ土着の物語ではないと
 すら危ぶむ声もある。

 さらにグリムは、版を重ねるごとに話の内容に
 手を加え、赤ずきんとおばあさんが狼のお腹から
 生きたまま救出されるというモチーフを加えたと
 言われています。



調べてみたら結構奥が深いんですね^^;
 

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