なぜこうも巨大企業が売上を伸ばせるのか

日本の一流企業で売り上げが数千億ある企業が前期比売上2倍にしますと言ったら
誰も信じないだろう。
又日本の自動車メーカーが来年売上台数を2倍にしますとアナウンスしたら、これまた
誰も信じないだろう。
だがそういう事をやってしまう企業が海外には結構あるのです。
例えばCATL、世界のEV用電池で約4割のシエアを握っている企業だ。
CATLは今年の上半期に前期比売り上げ70%UPの3.8兆円、純利は2.5倍の4000億円
元々はパナソニックがEV用電池では独占していたが、現在パナソニックは5位まで
順位を下げている。この間パナソニックは何をしていたのかと問われたら、何と答えるのだろう。
たぶんEV用電池は伸びるからという事で投資はして来たのだろうが、それは我々がそれ相応に投資して来たと思う金額であって、それは日本の常識内での投資額でしかない。
世界のEV電池メーカーは、時としてパナソニックの5倍以上の投資をして来たのだ。
何もない所から如何にして今のCATLがあるのか。当然技術者の引き抜きもしたろう。
特許の無断使用もしたろう。だが国からの補助金が凄いのですよ。数千億レベルというか兆円レベル
中国は、不動産インフラへの投資が中国のGDPの伸びを引っ張ってきたが、もうすぐ破綻する。
となると次の産業を育てる必要があったのです。
それがEV産業だったわけです。
新しい産業を育てようとすると、数十兆円単位の補助金を用意してその産業を育てる。
それがEV産業が世界1位となった所以でもある。
補助金をバンバン使って投資するなんてずるいではないかと言った所で、日本やアメリカだって
やっている事です。だが補助金レベルが違うのですよ。
補助金もですが、企業の経営者や従業員の猛烈さも凄いのですよ。
日本の高度成長時代も猛烈社員エコノミックアニマルが居ましたけど、そういう企業人が今中国には
いっぱいいると言う事です。
もう一つの例を挙げればBYDですかね。
昨年150万台生産しましたが今年は300万台の計画です。
新規に5工場を立ち上げて倍の300万台とする。150万台/年の増産ですよ。
スバルとマツダの合計台数を合わせても追いつきません。
これを1年で150万台も増産するなんて事は日本では考えられない事です。
しかし今のＢＹＤの勢いからすれば達成可能かも知れない。
まあ世界はとんでもない投資をして成長する企業が数多く存在すると言う事です。
それら企業を仕切っている経営者もサイコパスや精神異常者と同型の奴らかも知れない。(笑い)
日本も異常な位に燃え上がった高度成長時代から1970～1990年の時代。
世界は日本をどう見ていたのか？
失敗糞食らえ、失敗したら直ぐに新しい製品を投入して来る。
奴らは一丸となって次々に攻め込んでくるから絶対勝てない。
と世界は日本企業をこういう表現をして恐れていたわけです。正に肉食。
今の日本失敗したら飛ばされる。閑職に追いやられる。これではどうしようもありません。
何も行動しないで無難に過ごしてきた奴らが出世するのでは、日本は世界を全く変えてしまう
企業財界人など出て来るわけもありません。
唯一日本にエコノミックアニマル精神が残っている企業があります。それは総合商社です。
彼らは完全なる肉食です。