仮面の告白　１１

メル友は世界中にいます　以前だとＦＡＸでのやりとりでしたが、今はリアルタイムでメールが飛んでいます。秘密が保たれる・・という点では中々便利な物です。
シドニー在住のＩＴマンとは朝・晩の別に他愛の無い話題で盛り上がっています。その人の場合は生き抜きなのでしょう・・周りには日本人が誰も居ない環境で、思考回路は英語なのです。彼の場合は日本人の顔をした外国人・・もうメンタル面は外人なのです。
私と同じ匂いがするので、メール喧嘩が勃発します。どちらも引きません。最後は私がやり込められて、終るのです。
逢えないと判っている相手だから、思い切り本音が言えるのでしょう　相手はシドニーにいるのですから・・

逢えない訳では無い・・とメールが返信されてきました。そう、日本に出張の際に逢えない訳ではないのですが、今回に限っては私が彼には逢いたくないのです。あまりにもイメージが出来上がってしまった為なのでしょう・・壊したくない！！と言う気持ちが先行しています。まだまだ先の話でしょうが・・
以前、本当に彼がＡＵＳにいるのか・・疑惑が芽生えました。実は神戸の山奥で狐がＰＣをパチパチと打っているのでは・・どうしたら信じる？まぁ～＋６１の番号表示が出たら・・（国際電話の場合、必ずその国の国番号が表示されます。ＡＵＳは６１　日本だと８１）すぐに＋６１の番号で架かってきました。
メールではクールで冷静な印象の人なのに、ムキになるところが可愛いな！なんて思っています

恋愛期間とは、長ければ良いと言う事では無いはずです。特に日本ではまるで当然のように　結婚　というゴールが待っています。
仕事柄　色々な新婚さんと出会い・・正直幻滅しました。修学旅行の延長でしかない、未成熟なＣＰの多かった事！月曜日のＫＩＸ(関空のことです）は、このような若者であふれ返ります。その先棒担ぎが私の仕事なのですがね。
親友のＲが１０年間の交際期間を経て、めでたく結婚となりました。高校３年生の同級生同士、彼は医者で彼女が待った形でした。
そして３ヵ月後にこの二人・・離婚です！祝儀泥棒と周囲から罵られ、アホ呼ばわりです。この二人、一度も泊りがけの旅行をしていないのです。食事でデートはしていても、それ以上の関係になったことは一度も無い・・こんな奴がいるのです。
私は昔から同棲推進派です。結婚の前に一緒に住んでみるというのは、相手を見極めるのには一番賢いやり方だと信じるからです。旅行というのは、決してキレイごとではありません。寝食を共にする事は、相手の全てが見えてきます。それが長くなるほどキレイごとではなくなるのです。本当にこの人と生活出来るのか・・それが本来の恋愛期間だと
Ｒも言っていました。性の不一致も大きかった　と！一体１０年間何をしていたんだ・・彼女は２年後に再婚し、今では２人の子持ちです。結婚前にはちゃんと同棲生活をして・・まったく人騒がせな奴です。
私の場合は３年の同居生活の後、入籍しました。私は結婚にまったくこだわりがなかったのです。ただ、主人が前妻との離婚が成立していなかった為に内縁の女というのには引っかかるものがありました。主人が私の名刺入れを拾ってくれた頃は、前妻と別居１年が経過していました。争点はただ１つ　財産分与　のみでした。
この話しは又改めて・・身に詰まされる方も多いはずです
どうして主人と交際するようになったか・・文化系の直感人間と工学部系のﾃﾞｰﾀｰ重視人間　お互いが無いものに新鮮さを見出した結果だと思います。いいえ・・幻想をみたのでは・・