- 名前
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- 東京
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- もう歳も歳なので、枯れ専の自覚があるとか、ログを読んでみて感性が合いそうだなと思った...
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嫉妬と失恋の話
2015年01月21日 19:29
以前にブログに書いたことの再録です。
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今日は嫉妬と失恋の話を。
最近、恋愛で辛いことはなんだろうと女性の友人に聞いたことがありました。即座に彼女は「嫉妬かな」と答えました。というのは彼女自身、その最中にあったからでしょう(相談を受けたていたので分かりました)。
確かに、嫉妬はやっかいです。
嫉妬している相手が付き合っている相手と「今何をしているんだろう、どんな楽しい時間を過ごしているんだろう」と思ってもがき苦しむわけですが、やっかいなのはそれがもっぱら自分の想像によるものだからです。想像に根拠があるわけではないのですが、それが自由にその翼を広げていくことを自分ではコントロールできません。いっそのその現場に居合わせたほうが楽かも知れません。一時的なショックはあるでしょうが、それ以上発展することはない。けれども想像は止めることはできません。
嫉妬に効く薬は、残念ながらないと思います。もちろん自分に新しい恋人ができれば自然消滅するでしょう。けれどもそれ以外では、相手が死ぬか(ちょっと怖いですが)、あとは時間薬しかない。
効く薬がないのは失恋も同じです。
失恋にもいろんないろんなケースがあると思います。誰でも経験があるのは、片思いに留まっていて、結局実らなかった場合です。これも失恋に含まれるでしょうが、あまり大きなダメージは受けないでしょう。
また破局の原因がおもにこちらにあって相手にはないけれど、相手に対する思いが残っている場合も、失恋には違いはないでしょうが、当初から自分の誤りを自覚していれば、こころのどこかであきらめが潜んでいるはずで、これもダメージは少ないと思います。
失恋でダメージを受けるのは、ある程度相手とこころの(そして身体の)繋がりができ、お互いに愛情を確認していたはずなのに、なんらかの理由で相手がその繋がりを切断する場合です。切断には無理にというニュアンスがありますが、これは切断した理由と関わりがあります。
典型的なケースは、相手に自分とは別に恋人ができた場合で、この場合相手は無理に関係を切断しなければならなくなるでしょうし、また、家族がなんらかの理由で二人の関係に反対し、相手がその圧力に屈した場合も同じようなケースです。あるいはまた、相手がどこかの時点で、二人の関係を損得勘定で計算し、「損になる」から切断することもあるでしょう。これも同じです。
というわけで、それまではほぼ順調に恋愛関係が成立していたはずなのに、突然、一方的に相手が関係を切断したことによる失恋が一番ダメージが大きいと思います。
当初は相手がなぜ関係を切断したのか分からないので、混乱し、怒りにとらわるわけですが、いくら相手を憎んでも、思いが残っている限り、憎みきれずに苦しむことになります。この時、胸中にあるのは、「あれだけ愛し合っていたのに、あの時の思いはどこにいってしまったんだろう」ということと、楽しかった時の二人の思い出です。あったはずのものが、もうない、という現実に苦しむことが続き、この苦しみがいったいどれだけ続くのかもがくことになります。よくいう「愛憎半ば」という状態で、これが一番苦しい。
やがてどこかの時点で(何年もたってからかも知れませんが)本当の理由が分かる時がやってきますが、それで相手への思いがすぐに断ち切れるかといえば必ずしもそうならないところが失恋のやっかいなところです。人によって違うでしょうが、何年も曳きづることも起こります。
失恋の痛みに対しても、残念ながら即効薬はありません。嫉妬と同様に、自分に新しい恋人ができれば解決していくでしょうが、そうでない限り、時間薬だけです。
嫉妬も、失恋も、結局自分が耐えていくしかありません。出口が見えないまま、暗闇を進むしかありません。でもやがて、ある日、ふと何日も相手のことを考えていない自分に気付く時があります。そんな時間がすこしづつ増えていきます。時間薬が効いてきたわけです。
ですから、嫉妬と失恋の苦しみも永遠ではなく、いつかは消え去っていくものだと思います。実に平凡な結論ですが(笑)
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